韓国まさかメダル届かず 元阪神・呉昇桓が5失点「申し訳ない」

 「東京五輪・野球・3位決定戦、ドミニカ共和国10-6韓国」(7日、横浜スタジアム)

 韓国にとってはまさかの結末だった。マウンドからスコアボードに刻まれた「5」という数字を見つめ、唇をかんだ呉昇桓。阪神でも2年連続セーブ王に輝いた絶対的守護神が大乱調で、3位決定戦に敗れた。

 1点リードの八回から登板。1死満塁から暴投で同点に追いつかれると、元巨人のフランシスコの2点二塁打で勝ち越しを許した。さらにミエセスに左翼席へダメ押し2ランを被弾。1死しか奪えず、4安打5失点で敗戦投手となった。

 北京の金メダリストでもある右腕は、13年ぶりに正式競技として実施された東京でメダルに届かず「防がなければならない場面だった。残念で申し訳ない」と沈痛な表情で話した。慣れ親しんだ日本で行われた五輪も「結果が良くなかったので、残念な記憶になってしまった」と悔やむ。

 準決勝で対戦した日本は「非常に強いチームだった」と振り返った呉昇桓。新型コロナ防疫対策に反する行為により辞退した投手の代替選手として出場したが、チームをメダルへは導けなかった。

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