藤田平氏 ブリーデン氏は阪神外国人選手の中でもトップクラスのナイスガイ

 「赤鬼」の異名を取り、1970年代後半の阪神を支えたハル・ブリーデン氏が3日に米ジョージア州リースバーグの自宅で死去したことが11日、分かった。76歳。米オールバニ・ヘラルド電子版がこの日までに伝えた。当時チームメートだったデイリースポーツ評論家・藤田平氏(73)が悼んだ。

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 一緒にプレーをさせてもらったが、歴代の阪神外国人選手の中でもトップクラスだったと言っていいほどのナイスガイだった。

 練習の合間などは、みんなと溶け込もうとして、辞書を持ちながらコミュニケーションを取ろうとしていてね。チームの輪の中に入っていこうとする一生懸命な姿勢が阪神での成功につながったのだろう。

 日本語を覚えよう、話そうといった勤勉な面もあった一方で、性格はおちゃめだった。練習の合間などには、周りの選手にちょっかいを出したり、いたずらをしたりして雰囲気を明るくしてくれた。親しみの持てる非常に性格の良い男だった。

 日本へ来た76年は私やラインバック、田淵、掛布らもいてチームは強力打線として巨人と首位争いをしたシーズン。その年、ブリーデンは40本塁打を記録して、チームを勢いづけ、それにファンも盛り上がっていたことをよく覚えている。

 左投げ右打ちという珍しいタイプ。バッティングだけではなく、一塁の守備もうまかった。私のワンバウンド送球も捕ってくれて助けてもらったりもした。引退してからは保安官になったと聞いていたが、今回の訃報は寂しい。心よりご冥福をお祈りします。

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