阪神・大山、開幕ベンチの心境明かす 「開幕戦の悔しさは最後まであった」

 阪神・大山悠輔内野手(26)が昨季の開幕ベンチスタートの心境を語った。新井貴浩氏(43)=デイリースポーツ評論家=との正月対談で「開幕戦の悔しさは最後まであった」と率直に振り返り、その悔しさがシーズン終盤まで本塁打王争いに名を連ねる活躍の原動力になったことも明かした。

  ◇  ◇

 新井氏「去年はいいシーズンだったね」

 大山「大変なシーズンだったんですけど、すごくプラスになる、いいシーズンだったなと思います」

 新井氏「オープン戦から調子がすごく良くて、でも開幕したらマルテがサードで、あの時の心境はどうだった?」

 大山「悔しかったですね。フルイニングという目標があったので。自粛明けの練習試合で全然ダメだった自分が悪いんですけど、開幕戦は代打でも出場がなかった。それが一番悔しかったですね」

 新井氏「開幕まで期間が空いて、調整は難しかったんじゃない?」

 大山「自粛期間中は何かしなきゃいけないと思うんですけど、体調もありますし、気をつけないといけない。やりたくてもできないことがあったので、自分の中で狂ってしまったところはありました」

 新井氏「難しい1年だったけど、すごく飛躍の1年になったね」

 大山「開幕戦の悔しさは最後まであったので、ひとつ頑張れた要因かなと思ってます」

 新井氏「自分も若い時に同じような経験があってね。いつかチャンスは絶対来るから逃さないようにと思って応援してた。だから、マルテがケガした時、うれしかったでしょ(笑)」

 大山「正直…」

 新井氏「これ、書かないから大丈夫(笑)」

 大山「チャンスだなとは。試合に出たい、でも出られない、でも準備しなくちゃいけないというところで、出た時に自分の持っている力を絶対出してやると思ってたので。ケガですけど、やっと来たなというか、ここで逃さないようにとは思ってました」

 新井氏「あとはもう一気に行ったみたいな感じだったね。具体的に変わったことは?」

 大山「まずしっかり振るということです。よく自分の映像とか見たりするんですけど、(19年は)すごいちっちゃいというか、三振したくない、ヒットを打ちたいという気持ちが強かったと思うんですけど。振りもすごい小さかったので、何かかっこ悪いなと。去年はとにかく空振りしてもいいから、大きく振ろうというのはありました。とにかく堂々といこうと思ってました」

 新井氏「初球を振った率も違ったでしょ?」

 大山「振れる準備は常にしてました」

 新井氏「なかなか難しいよね。調子が悪くなってきたら、ボールを見ようとしてタイミング、始動が遅くなって慌ててしまう。去年は初球から自分のスイングができてるなっていう印象で。打った、打たないとかじゃなしに、相手にとってはすごい怖いことだと思う」

 大山「いいピッチャーは甘い球がほとんど来ないですし、初球が一番甘いのかなと。どうやって一発で仕留めるかと思ってやってましたね」

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