阪神・大山悠輔内野手（２６）が、飛躍を遂げた２０２０年シーズンの打撃を振り返った。新井貴浩氏（４３）＝デイリースポーツ評論家＝との正月対談で、打撃フォームの変更に至った経緯などを告白。さらには同氏が現役時代に実践していた調整法を取り入れていたことも明かした。

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　新井氏「ルーキーの頃からバットの出は良かったと思うんだけど、その反応がより良くなったなと思う。それはどこを意識して？」

　大山「去年から（構えるときに）ヘッドを入れるようにしたんですけど、これも良太さんと話し合って、どうやったらうまく割れますかね、形を作りたいんですけどっていう話をして。そしたら新井さんがここ（バットのヘッドを）を（投手方向に）入れるという話になって、ここからそのまま突き出すようなイメージと聞いていたので、取り入れてみようかなと思って。中に入れたらダメだろうって言う人も…」

　新井氏「いるね」

　大山「いるんですけど、遠回りさえしなければいいと思っていて。それこそ、こういう（最短距離の）意識、イメージで」

　（２人立ち上がって）

　新井氏「こういうイメージ？」

　大山「こう意識する（押し出す）ことによって最短距離じゃないですけど、こういうバットの出ができている時はすごくいい反応ができてましたし、やっぱり悪い時はこう（遠回りに）なる」

　新井氏「いい時って体に近いところを通ってるから、バットが体に巻き付いてるような感じでしょ。自分でもそういう感覚あるでしょ？」

　大山「ありますね。良い時はすごいその感じがあって、調子が悪いなっていう時の映像を見たら、こう遠回りしてる感じがすごくありました」

　新井氏「ヘッドを突き刺すような感じで出したら、ちょうど巻き付けながら最短距離で出て行くみたいなね」

　（続けて）

　新井氏「去年（昨季）どういう意識で振っていたか、やってみてくれる？」

　大山「今までちょっと（スタンスが）広めだったんですけど、まずはちょっと狭める。棒立ちじゃないですけど、構えて、受け身にならないように意識して、あとはもうしっかり振る、下半身を使うということを意識してやっていました」

　新井氏「なるほどね。自分は現役の時に調子が悪くなったらスローボールを投げてもらって、これでもかっていうぐらい早く大きくタイミングを取ってた。足を上げてたから、ピッチャーが上げるイメージでわざと。そういう練習もやってる？」

　大山「やってます。早めにタイミングを取って、我慢してっていうところでやってましたし、スローボールまでいかないですけど、試合前の練習でもただ打つんじゃなくて、タイミングを早めてというのをやってました」

　新井氏「足を上げる高さも少し高くなっている気がする」

　大山「そうですね。あまり高さは気にしてないんですけど、自然にというか、映像を見てもしっかり取れてる。いいバッティングした時は、より出てるかなっていうのはあります」

　新井氏「構えがだんだん大きくなっていって、スーッと立つようになっていた。１９年まではちょっとこうね」

　大山「そうですね、猫背に」

　新井氏「だんだん大きくなって、タイトル争ってる時なんか、マジででかく見えたからね」