阪神・大山の「印象に残る」打席とは 「甲子園での巨人戦で…」新井氏「あれはすごい」

 阪神・大山悠輔内野手(26)が、2020年シーズンの“ベスト打席”を明かした。新井貴浩氏(43)=デイリースポーツ評論家=との正月対談で、昨季は「2ストライクからのバッティング」の意識を変えて臨んでいたことを告白。そして、1年間で「すごく印象に残る」打席として、巨人戦でのある対決を挙げた。

  ◇  ◇

 新井氏「2ストライクに追い込まれてからは対応を変えてたよね」

 大山「(昨春の)キャンプの最後の方に矢野さんと話をして、フリーバッティングでは気持ち良くというか、飛ばしたいっていうのがあったんですけど、それじゃダメだっていう話になって。練習の時に苦しく、周りからはアイツ、なんてバッティングしてんだっていうふうに見えると思うんですけど、そういうバッティングも必要だぞと。無理やり窮屈に打ったりしてたんですけど、自分のポイントというか、すごい幅が広がって、それが2ストライクからのバッティングにつながっているかなと思います」

 新井氏「追い込まれて逆方向に狙おうというより、ポイントを近く、ていう意識だったの?」

 大山「右方向となってしまうと小さくなってしまいますし、ファウルになる打球が増えてしまうと思ったので、ポイントを近くして強く振ろうと。それまでは、追い込まれたら右方向っていうのがあったと思うんですけど」

 新井氏「なるほどね。自分も追い込まれて逆方向を意識したら、右肩がもぐってしまってバットが出てこない。ポイントもいい詰まり方じゃなしに、悪い詰まり方をする。だから追い込まれたら、絶対に三振できない場面でタイガースの時はよく三振してたけど(笑)。カープに戻って最後の4年間はバットを少し短く持って、無死三塁、1死三塁とかではグシャーでもいい、とにかく詰まれ!と思った。一緒の感覚かな」

 大山「そうですね、良太さんと1年間…」

 新井氏「良太って誰?あっ、いたね。ハッハッハ(笑)」

 大山「練習前の早出でいろいろやってたんですけど、詰まっていいぞって常に言われてました。甲子園での巨人戦で、メルセデスからインハイのボールをライト前に詰まって打ったんですけど…」

 新井氏「見とった!あれはすごい。カット系の球ね」

 大山「はい、そうです。矢野さんと話したバッティングができたなっていうのがあったので、次の日の朝も良太さんと話して、あれは良かったなと」

 新井氏「最高のバットの出方、反応の仕方じゃないと、あのボールをあそこに打てないもんね。すごい自信になったんじゃない?」

 大山「1年の中でもすごく印象に残るバッティングというか、あれが増えることで打率も上がるのかなあと思うので、ひとつプラスになった打席だと思います」

 新井氏「低めの打率もすごくいいよね。甲子園でもホームランにしてるでしょ」

 大山「強く振ることで、今までファウルになっていたのがフェアゾーン、ヒットゾーンに飛んでいくのかなっていうのはあります。しっかり噛(か)んだというか、そういった打球が増えたなって」

 新井氏「噛んだというのはヘッドが噛む、一番飛ぶヤツよね、力感なしに。いい泳ぎっていうか、カーン!って」

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