阪神 ドラ1佐藤輝シートで地元に恩返しや 甲子園招待「できるような選手に」

 甲東ブルーサンダースの子供らに囲まれ笑顔を見せる佐藤輝
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 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が12日、小学生時代に在籍した「甲東ブルーサンダース」が兵庫県西宮市の甲東小学校で開いた壮行会に参加した。約50人の後輩を前に、プロ入りを報告。将来的には西宮市の野球少年ら子どもたちを甲子園に招待し、地元に恩返したい夢を口にした。「佐藤輝シート」設置のためにも1軍で活躍してみせる。

 野球の楽しさを知った原点のグラウンドに足を踏み入れた。目の前には、甲東ブルーサンダースの選手が目を輝かせて待っている。タテジマのユニホームで登場すると、野球少年たちは大興奮。佐藤輝は約50人の後輩を前にあいさつした。

 「改めまして阪神タイガースに入団した佐藤輝明です!」

 かつては少年たちと同じ青いユニホームを身にまとった。懐かしい過去がよみがえる。「やっぱり野球は楽しいんだということを学びましたね」。試合に勝った、ホームランを打った…その一つ一つが野球への思いを加速させ、プロ入りの夢をかなえる道へとつながっていく。

 佐藤輝自身も幼少期から甲子園に通い、阪神の選手たちのプレーを見てきた。甲子園のある西宮市で育ったという縁から聖地は身近な場所。当時は金本の打球に憧れるなど、自然と野球にのめり込んでいった。今度は逆に夢を与える立場になったことで、地元への恩返しを誓う。

 「野球をしている身としては、僕を見て野球をしてくれていたら、始めてくれたらうれしいかなと思います」。チーム内では近本が出身の淡路市を対象にした「近本シート」を今季、甲子園に設置するなど地域に貢献している。

 佐藤輝も選手招待シート設置へ、意欲的な姿勢だ。「(西宮市の子どもたちに)もちろんプレーしているところを見てほしいなと思います。(招待シートが)できるような選手になりたい」。その夢を実現するためにも、第一線で結果を残さなければならない。

 矢野監督からは外野起用を示唆されているが、ライバルは多い。来春1軍キャンプ帯同が決まった井上もその座を争う一人。井上とは知人を介してSNSでやりとりを行う仲だというが、「(年齢は)後輩ですけど、吸収できるものがあれば吸収したい」と貪欲に技術を学びたい考えだ。

 後輩たちと触れ合い、活力ももらった一日。「結果を残すことが一番喜んでもらえると思うので、そういう意味でも頑張りたい」。故郷からの大きな期待をモチベーションに戦い、希望の星となる。

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