阪神・西勇「野球から離れないこと」調整困難、開幕投手が心境吐露

 阪神の西勇輝投手(29)が20日、甲子園室内での自主トレ後にオンライン取材に応じ、開幕投手としての責任感と活動休止期間も野球と向き合い続けた心境を吐露した。移籍2年目に託された大役。開幕は早くても6月といまだ先が見えないが、ブルペン投球も再開するなど、来たるべき日に向けて日々、技術を磨いている。

 こういう時だからこそ、西勇は野球から離れるのではなく向き合うことを選んだ。全ては、内定している開幕投手としての責任を果たすため。先行きが不透明な中、大役へ向けて強い覚悟で調整を進めている。

 「開幕投手という責任もある。いつ開幕と言われても大丈夫なように準備することだけしか頭にない。プラスに考えながら常に気を張っていますし。本当に、開幕してくれ、と思いながらやっています」

 移籍2年目。矢野監督から重大任務を託された。「俺の中では変わりない」と延期が決まった翌日に指揮官が明言したように、いつになっても、相手がどこでも、開幕投手に変更はない。厚い信頼を寄せられていることは本人も十分承知しているからこそ、自然と体が動いた。

 チームは3月27日から4月14日まで活動休止。その期間は自宅待機となった。「この時期だからやれることもあるんだろうと思ったんですけど、自分なりに考えて何がいいのかと思ったのは野球から離れないことだと思ったので」。本業から離れてリフレッシュするのではなく、頭から離すことなく気持ちを切らさなかった。

 右腕が示した責任感の強さ。日程の先延ばしで調整は難しいが、やることは変わらない。「開幕を任されている分、練習を落とすことはできなかったですし。自分なりに考えながら、一番最善策を取った」と、人通りがほとんどない早朝にランニングを行うなど、体力維持に努めた。

 この日は、甲子園室内でキャッチボールやダッシュなどで約2時間、体を動かした。15日から再開した自主練習では、すでにブルペン投球も再開。「自分の体と調整しながら、コンディションを保ってやっていければいい」と今後は強度を上げながら仕上げていく。

 「日本全体が落ち着いて(野球が)できるようになれば、自分のパフォーマンスが出せるように、今もそうですけど一日一日を大事にしていきたいと思う」。多くの人が待ち望む開幕。快投を演じるため、右腕の準備に抜かりはない。

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