矢野監督、虎党と味わうG倒の醍醐味 大補強の巨人倒してこそ「喜んでくれる」

 阪神の矢野燿大監督(49)が22日、大補強を繰り広げる巨人に警戒感を強め、対策を練っていく方針を明かした。新外国人のビヤヌエバに続き、この日はオリックスを退団した中島の獲得を発表。FA戦線では広島・丸、西武・炭谷のダブル獲得を目指すなど、さらなる大型補強を敢行する宿敵。“伝統の一戦”で勝利するため、さまざまな角度から分析していく。

 2012年から7年連続で負け越している巨人に勝つために-。伝統の一戦での勝利が、何よりも阪神ファンを喜ばせることを矢野監督は理解している。たとえライバルが大型補強を敢行しようとも「その中でどう戦っていくかというのは見つけていかないといけない」と言う。

 今季、パドレスで4番を張ったビヤヌエバを中軸候補として獲得した原巨人。さらにオリックスを退団した中島の入団が決まり、FAでは広島・丸、西武・炭谷の獲得を目指している。

 現有戦力を見ても実績のある選手が多くそろっている宿敵。チームのポテンシャルは最下位からの巻き返しを図る虎にとって、間違いなく脅威となる。指揮官も「巨人はすごいよね」と語った上で、「やっぱり情報としては気になるよね」と率直な心境を明かした。

 だからこそ「相手のことを思ったって、相手を操作することはできない。自分のチームをいかに良くするかというのに集中したい」と前を向くと同時に、「ある意味、強いところを倒すというのは、それこそ阪神ファンは喜んでくれるし。昔の人たちが作ってくれた伝統の一戦と言われるところを受け継いだ戦いをしていきたいなと思う」と力を込める。

 大型補強を敢行したチームでも勝てなかった事実は過去にある。どういう戦いをすれば、どういう戦略、戦術を採れば強者を封じ込められるか-。矢野監督自身が現役時代に身をもって体感し、ライバルを打破してきたからこそ、思考回路を止めることはない。

 来年3月に入れば、スコアラー陣から新戦力など詳細なデータも届く。新たな伝統の一戦は開幕2カード目の敵地で始まる。そこで勝つための策を練っていく。

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