あるぞ二塁・鳥谷 三塁・大山 金本監督新シフト試す

 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 阪神・鳥谷敬内野手(36)が、投内連係とシートノックで今キャンプ初めて二塁に入った。金本知憲監督(49)は一つの備えとしての新シフトであることを強調したが、同時に二塁挑戦中の大山悠輔内野手(23)の三塁起用プランも明かした。大山が大きな成長を見せる打撃面をより生かすため、大山の状態などを見極めた上で「二塁・鳥谷、三塁・大山」という布陣が組まれる可能性も出てきた。

 成長著しい若虎をチームの武器として生かしたい。使いきりたい。そのための一つとしての備えの一手が披露された。第2クール初日、午前中の投内連係とシートノックで、これまで三塁を守ってきた鳥谷が初めて二塁へ。金本監督はその意図をこう説明した。

 「備えとして。彼も経験あるしね。WBCでもやってるし、練習も去年とかもやったかな。一応、たまには入っとこうかと。(鳥谷は)基本は三塁です。ただ、何が起こるか分からないので」

 いきなり展開された新シフト。指揮官が話したように、WBCで二塁を守っていた実績もあり、全く初めてのトライではない。鳥谷は練習後「違和感しかなかった(笑)。自分は言われたところでやるだけ。しっかり準備したい」と振り返ったが、持ち前のセンスで二塁でも堅実な守備を披露してみせた。

 久慈内野守備走塁コーチは「何が起こるか分からないので。誰が守っても困らないようにしておく」と説明。この日、鳥谷の代わりに三塁は糸原が入ったが、何かが起こって「二塁・鳥谷」となる時の三塁には誰が就くのか。金本監督はさらに別プランを用意していた。

 「もしかしたら“大山・サード”ということもありえるし。いろいろ状況を見ながら臨機応変にね」

 キャンプ初日からの大山のパフォーマンスに、指揮官の期待は高まるばかり。成長を感じさせる打撃をどうすればより生かしていけるか。例えば、挑戦中の二塁の守備が負担となって打撃に影響が出れば、「二塁・鳥谷、三塁・大山」となる可能性も出てくる。この日のシフトには、そういった状況に備える意味合いもある。

 「今のところ、大山は少々我慢してでも使いたいようなところまできてる。少々じゃ我慢しますよというね。あともう一歩やね。実戦でどうか。みんなが納得するようなものを見せてくれないと」と金本監督。レギュラー当確まであとわずか、と感じさせる高評価。あとは結果を残していけるかどうか。7日の紅白戦から本格的な戦いが始まる。

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