北條、意地の12戦連続安打 六回、左翼フェンス直撃二塁打でチーム初安打

 「巨人6-0阪神」(27日、東京ドーム)

 相手が絶好調であれ、結果を出さなければならなかった。遊撃のレギュラーを奪うため、ライバルが戻ってきても居場所を確保するために-。阪神・北條が六回にチーム初安打となる左翼線二塁打をマーク。無安打に抑えられていた巨人の新人右腕に一矢報いた。

 0-0の六回先頭で迎えた第2打席だった。ここまでチームは無安打に抑えられ、「リズムよく投げられていたので、狙い球以外は手を出さないと決めて打席に入った」と北條。少しでもテンポを狂わせたかった。そして嫌な印象を与えたかった。

 一度も振らずにフルカウントへ持ち込むと「追い込まれてからはとにかく粘って」と際どいコースはカットした。迎えた7球目、浮いてきたスライダーをフルスイングすると、打球は左翼フェンスを直撃。無死二塁と絶好のチャンスを作った。

 結果的に得点には結びつかなかったが、打席の中でしっかりと考え、内容の濃い一打を放った背番号2。「浮いてきたスライダーを一発で捉えられたのはよかった」と納得の表情を浮かべる。

 これで連続試合安打を12へと伸ばした若虎。ロード最終戦で難敵の畠に一矢報いたヒットは必ず、29日からの本拠地6連戦へつながっていく。

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