ドラ1大山、開幕三塁のチャンス キャンベル開幕ピンチで

 阪神・金本知憲監督(48)が6日、左手首の腱鞘(けんしょう)炎で2軍調整中のエリック・キャンベル内野手(29)の合流が遅れる可能性を示唆した。開幕三塁の計算をしているが、思うように回復せず、調整が遅れて状態が上がらなければ、三塁のポジション争いは激化する。今後の結果次第で、ドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=の開幕スタメンの可能性がより高まりそうだ。

 開幕赤信号というほどではないにせよ、調整が遅れていることは事実だ。開幕三塁で計算しながらも、左手首の腱鞘(けんしょう)炎で2軍調整中のキャンベルに関し、金本監督が言及。「(詳しくは)トレーナーに聞いてみて」とした上で自身の見解を口にした。

 「手首は(回復まで)長いと思うけどな。おれも経験があるけど」。1軍昇格は打撃練習を開始してからかと問われると「そうなるやろな」との考えを示した。

 2月27日の紅白戦でスイングした際に負傷。軽傷とみられていた中、2日と3日は別メニューながら甲子園で汗を流した。ただ、4日から鳴尾浜に場所を移し、2軍選手と調整する運びとなった。

 リハビリも、痛めている左手を使わずにキャッチボールをしている段階だ。キャンプ中には、開幕に向け50打席をメドに実戦の場を求める考えを口にしていた助っ人。今はまだキャンプ中に10打席立っただけ。調整遅れは必至という状況だが、他の選手にはチャンスとなる。

 高代ヘッドコーチは「他の選手にチャンスが巡ってくる。誰かがケガをしたら、チャンスはあるから。勝った選手が試合に出る」と話す。仮にキャンベル不在となれば、開幕三塁に浮上するのは大山となる。4日のオーストラリア代表戦では、先制打を含むマルチ安打を記録。現在、スタメンで出た実戦では5戦連続安打中だ。

 そのオーストラリア戦後、金本監督も「打ち続ければ(開幕スタメンも)ないことはないよ」と話している。糸原や、鳥谷も三塁の候補だが、31日の広島開幕投手の筆頭候補であるジョンソンは左腕。そうなれば右の大山が「有利」でもある。

 この日は練習が休日のため、大山は報道陣の前に姿を見せなかった。目の前の打席で結果を積み重ねれば、ライバルの状態次第で開幕三塁をつかむことも現実味を帯びてきた。

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