新守護神サッターホワイト18日来日

 中継ぎ投手の補強を目指していた阪神が新守護神候補として、エンゼルス傘下3Aソルトレークの右腕コーディ・サッターホワイト投手(29)を獲得することが12日、決まった。この日までに米国で契約交渉が成立し、18日に来日することも決まった。チームが札幌から帰阪する13日に球団から正式発表される。

 待望の新助っ人が今週末、18日に来日することが決まった。金本阪神がシーズン途中での獲得を決めた右腕サッターホワイトは今季、エンゼルス傘下3Aソルトレークで主にリリーフとして18試合に登板し、3勝1敗。防御率1・80の成績を収めていた。25イニングで22奪三振と、抑えを務める資質を存分に発揮。駐米スカウトの推薦を受け、投球映像を見た金本監督もゴーサインを出したもようだ。

 昨秋開催されたプレミア12の米国代表として台湾・桃園で行われた日本戦に4番手で登板したサッターホワイトは七回にソフトバンク松田に満塁本塁打を被弾している。メジャー実績はなく、プレミア12に向けた調整登板で昨オフ参加したベネズエラでのウインターリーグでは7戦で0勝2敗。防御率7・94と打ち込まれるなどしたが、今季はマイナーで安定。195センチの長身から投げ降ろす、角度ある速球は魅力十分と判断された。

 阪神は今季、呉昇桓に代わる新クローザー候補としてマテオ、ドリスを獲得したが、安定感を欠き、交流戦前にはマテオが右肩関節炎で離脱。現状ドリス、藤川のダブルストッパー体制を敷くが、10日・日本ハム戦(札幌ドーム)では藤川がサヨナラ被弾するなど抑えが不在。ブルペン陣の補強は急務だった。

 球団は5月からリストアップを進め、今月、複数候補から一本化。米国内で代理人を通じて交渉を継続し、この日までに契約合意に至った。サッターホワイトはメディカルチェックなどを済ませ、交流戦明けの日本デビューに備える。

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