新井打てずサヨナラ連敗…痛恨ゲッツー

 「交流戦、楽天4-3広島」(12日、コボスタ宮城)

 無念のサヨナラ負け…。広島は3点リードを追い付かれ、今季11度目の延長戦の末、2試合連続の逆転負けを喫した。延長十回1死満塁の絶好機では、新井貴浩内野手(39)が痛恨の三ゴロ併殺。4番は「自分が(走者を)かえさないから負けた」と責任を背負った。14日からは本拠地で西武、オリックスと交流戦最後の6連戦。気持ちを切り替えて臨む。

 一塁ベースを駆け抜けると、新井は思わず天を仰いだ。延長十回、1死満塁で三ゴロ併殺。三遊間への鋭い打球だった。三塁手の好捕もあった。だが、勝ち越せなかった、無得点に終わった事実に怒りが収まらない。試合後、4番は自身を厳しく責めた。

 「いい当たりとか、紙一重だったとか…。そんなの全く関係ない。自分があの時(走者を)かえさないから負けた。それだけです」

 結果で生きるプロの世界。結果を残して18年目も4番を張る。だからこそ過程、内容を振り返らず、潔く敗戦の責任を背負った。相手守護神の松井裕を攻め、石原が中前打で出塁。代走・赤松がすかさず二盗を決め、菊池の犠打と丸の四球で満塁。ナインが必死に紡いだ好機。勝てなかった事実が、胸を締める。

 序盤は広島のペースだった。初回、田中の先頭打者本塁打で先制。二回には無死満塁から西川の遊ゴロ、磯村の三ゴロで2点を追加。幸先の良いスタートを切ったが、六回に同点に追い付かれた。八回から毎回得点圏に走者を置いたが、あと1本が出ない。延長十一回も1死二塁としたが、後続が倒れた。

 交流戦に入って打線も少し下降気味。パ・リーグとの対戦は少なく、好投手相手では得点チャンスは少ない。それでも12球団No.1の304得点を誇る強力打線にとって、今が踏ん張りどころだ。延長十一回。登板2戦連続の回またぎとなった抑えの中崎が、2死から四球と連打で痛恨の失点。今季4度目のサヨナラ負け。緒方監督が言葉を絞り出す。

 「チャンスを生かせなかったから、こういう結果になってしまった。あとに引きずらないようにしたい。あと(交流戦)6試合。地元に帰って、しっかり初戦から入っていく」

 連敗となったが、この6連戦は3勝3敗。2位・DeNAに2差で首位を守る。「まずは勝って連敗を止められるように。しっかり切り替えてやっていきたいね」と緒方監督。今季はまだ3連敗がない。14日からは本拠地で西武、オリックスと6連戦。サヨナラ負けの悔しさは、地元で晴らす。

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