天敵退治へ福留、マートンが突破口

 気合の入った表情でトス打撃に励む福留(撮影・棚橋慶太)
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 阪神は19日、後半戦開幕となる20日・巨人戦(甲子園)に向けて甲子園で全体練習を行った。福留孝介外野手(38)と、マット・マートン外野手(33)は、天敵攻略で後半戦開幕ダッシュへ導くことを約束した。初戦は対戦防御率2・08のマイコラス、3戦目は4戦4敗のポレダが先発予定。福留がマイコラス、マートンはポレダ攻略への突破口を開き、チームを奪首へ導く。

 同じ失敗は繰り返さない。借金1で迎える後半戦開幕。ゲーム差なしの2位・巨人は、天敵のマイコラス、ポレダを送り込んでくる。やられっぱなしでは、05年以来のリーグ優勝は遠のいてしまう。

 甲子園での全体練習終了後。福留はプロとしての意地を口にし、マートンは日本語でナインを鼓舞した。

 福留「何度も同じ相手にやられるわけにはいかない」

 マートン「ガンバリマス!ガンバリマショウ!!」

 20日の初戦で対戦するマイコラスとは、2試合で1敗。対戦試合こそ少ないが、13回で3点しか奪えておらず、対戦防御率2・08と攻略しきれていない。

 全体的に苦しんでいる中、福留は6打数3安打で対戦打率・500。11日は東京ドームの右翼席へ完璧なソロを放つなど、個人的にイメージは悪くない。ただ、勝つためには個人が打つだけではなく、チームとして一体となる必要性も説いた。

 「一発で仕留められる球を、しっかり仕留めたいね。打てない、打てないと言っても仕方がない。実際に対戦するんだから。塁に出て簡単に投げさせないとか何とかしないと」

 22日の3戦目に対戦するポレダには、4戦4敗で対戦防御率1・75。それでもマートンは12打数4安打で打率・333と結果を残している。

 「直球が一番いい。直球で押してくる投手なので、攻略は簡単ではないけど、向こう(米国)ではそういう投手が多かったからね」。ポレダの武器である140キロ台後半の直球を、打ち返すことを攻略へのポイントに挙げた。

 前半戦終盤。首位争いへ導いたのは、福留とマートンだった。好調を維持する2人が、今度は後半戦開幕ダッシュへ導く。

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