藤浪で“スタート奪首”交流戦開幕投手

 10年目を迎える「日本生命セ・パ交流戦」が20日開幕する。パ・リーグ首位を走るオリックスとの関西ダービー初戦(京セラ)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(20)は19日、甲子園の投手指名練習で調整した。2年目で初めて交流戦開幕投手を務める右腕。自らの投球で勢いを与え、交流戦期間中にチームをリーグ首位へと導く。

 シーズンの鍵を握る交流戦。同一リーグの直接対決ではないため順位の変動が大きい。2年目で初めて交流戦開幕投手を務める藤浪は、その重要性をよく分かっていた。

 「(同じリーグの)直接対決じゃないので、順位が動きやすい。自分が投げるときは、そういうことを考えながら1戦1戦、やっていきたいです」

 相手は公式戦初対戦となるパ・リーグ首位オリックスだ。藤浪が「長距離のあるバッター、足のあるバッターがいる。ピッチャーもいい。投打ともしっかりしている」という印象を持つようにチーム打率・261はリーグ2位、チーム防御率2・44はリーグトップを誇る。初めて首位で交流戦に突入するチーム全体の勢いもある。

 投げ合うのは開幕から7連勝中の西だが、藤浪は「直接関係ないので。自分のピッチングができるように集中したいです」ときっぱり言った。対戦するのはオリックス打線だ。糸井、ペーニャ、ヘルマンなど手ごわい打者が並ぶが、いつもと変わらず平常心でマウンドに上がり、初戦白星でチームに勢いを与えるつもりだ。

 「勝つことだけを考えて投げたい。初戦なのでとれたらいいですし、頑張れるようにしたいです。相手どうこうよりも自分のピッチングをしたいです」

 ここまで2勝2敗、防御率3・74。5月は未勝利だが、内容自体は悪くない。6日・中日戦は6回2失点、13日・広島戦は7回1失点。2試合の防御率は2・08と安定。新たに確立した登板日までのルーティン「ブルペン入り1回、2日前ブルペン」は今回も継続した。本来の投球ができず苦しんだ4月と比べて、状態は明らかに上向きだ。

 昨年の交流戦は楽天戦で田中将(現ヤンキース)と投げ合い、超一流のレベルを知った。4試合登板で1勝1敗、防御率3・63。順調ならば今年は5試合に先発する。「いいピッチングをするだけです。勝負どころをしっかり抑えたいです」と力を込めた藤浪。自らの右腕で交流戦期間中にチームをリーグ首位へ導く決意だ。

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