鳥谷、一時は同点の適時打で16戦連続H

 「中日4‐2阪神」(9日、ナゴド)

 「バシッ」と鈍い音を残した打球は、中日の遊撃・井端が必死に伸ばしたグラブの先を越えてポトリと落ちた。1点を追う三回、1死三塁の好機。阪神・鳥谷が大野の142キロ直球を打ち返し、一時は同点となる適時打を放った。

 「ラッキーはラッキー。点が入って良かった」

 相手のミスに乗じて得たチャンスだっただけに価値ある適時打だった。これで16試合連続安打。自己最長の18試合連続まであと2試合に迫った。だが、チームは惜敗。2カード連続で大事な3連戦の初戦を落とした。

 「終わったことは仕方ないので、また明日、頑張ります」

 キャプテンは気持ちを切り替えて前を向いた。勝った日も負けた日も、不動の3番打者としてチームの中心に座る背番号1。その存在感は日に日に増すばかりだ。

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