蒼国来、復帰後初申し合いで11番全勝

 2年前の大相撲八百長問題をめぐる裁判で解雇無効判決を勝ち取り、名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)から土俵に復帰する幕内蒼国来(29)=荒汐=が8日、東京・中央区の荒汐部屋で、復帰後初めての申し合いを行った。

 三段目力士と11番取り、投げ技や寄りで全勝。「まだ足が出ない。まわしを取るのにバタバタする」と、表情を引き締めつつも「うれしかった。怖さはなかった」と笑顔をみせた。師匠の荒汐親方(元小結大豊)は「感慨深いものはある。全体的な力は思ったほど落ちていなかった」と述べた。

 蒼国来は26日の力士会であいさつに出向く意向。27日の稽古総見後は都内で復帰を祝う会が開かれる。今月末までには幕下相手に30番を取る方針で「どんどん調子を上げていきたい」と、意欲を示した。

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