蒼国来2年ぶり朝稽古「うれしかった」

 2年前の大相撲八百長問題をめぐる裁判で解雇無効判決が出て、名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)から解雇時と同じ西前頭15枚目で土俵に復帰する幕内蒼国来(29)=荒汐=が4日、東京都中央区の荒汐部屋で2年ぶりに朝稽古をした。

 日本相撲協会の臨時理事会で復帰が確定してから一夜明け、2年ぶりに関取に許される白まわし姿で土俵に立った。相撲は取らなかったが、四股、すり足、ぶつかり稽古を行い「緊張したけど、うれしかった。まわしの重さを感じた。思ったより、いい感じで汗を流せた」と喜んだ。稽古中に時折、笑顔を見せ「2年前より、皆の体が大きくなっていたので」と、感慨を口にした。

 もっとも、胸板は薄くなり、腹回りのぜい肉も目立った。ブランクの影響は明白で、師匠の荒汐親方(元小結大豊)は「線路には乗ったので、あとは自分の力で前に進むしかない。筋肉と持久力をつけないと」と、今後の課題を挙げた。

 それでも、蒼国来は「早く幕内と稽古ができるような体をつくりたい」と前を向いた。来週からは部屋の若手との相撲を再開し、ペースを上げていく。

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