母さゆりさんも新入幕に喜びいっぱい

 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月13日初日・両国国技館)の新番付を発表した。九州場所で9勝を挙げた香川県小豆島出身の琴勇輝(佐渡ケ嶽)は、西前頭15枚目に上がった。

 香川県丸亀市に住む母・さゆりさんも、新入幕の知らせに喜びいっぱいだ。午前に、琴勇輝から「メリークリスマス」と電話がかかってきた。孝行息子の言葉に「最高のクリスマスプレゼントになりました」と声を詰まらせた。

 相撲をするために親元を離れ、海を隔てた小豆島の中学校に入った琴勇輝。以来離れ離れの生活が続くが、毎晩の電話は一日も欠かしたことがないという。

 小学校時代から、相撲の大会はほとんど観戦に行った。息子が弱気な相撲で負けると、人目をはばからず手を上げてしかり飛ばした。「見かねて監督が止めに入るくらい」。母子家庭でも甘えは許さなかった。厳しい稽古に耐える精神力をつけるために「相撲に関してはスパルタでした」と振り返る。

 入門直後、角界は八百長問題に揺れた。受話器の向こうから「オレ、どうすればええんやろ」と、息子の戸惑う声を聞いた。さゆりさんは「弱音を吐かない子が…。私もショックでした」という。

 10月の小豆島巡業では、地元ファンから大声援を受ける息子の姿に「感動して泣きっぱなし」だった。これからも厳しい稽古が続くが「幕内で相撲を取れるだけで幸せなこと。一生懸命頑張って小豆島をPRしてほしい」と話した。

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