「大相撲名古屋場所初日」（８日、愛知県体育館）

　横綱白鵬が、先場所で敗れた小結豊ノ島を退けて白星発進を決めた。「いいスタートを切って、今場所も頑張ろうという気持ちになった」。先場所は初日黒星でリズムを崩し、横綱昇進後は最低の１０勝５敗に終わった。

　最初の一番で軍配は横綱に上がったが、物言いがついた。審議は、白鵬の左ひじが土につくのと豊ノ島の体が土俵の外へ出るのが同時と判断。取り直しの一番は、「文句を言わせないように」と横綱が立ち合いでまわしを取って力強く攻めた。

　１横綱６大関が初めて安泰。「先場所でするべきだったが、望み通りになって気持ちいい」と土俵の充実を喜んだ。