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「大相撲名古屋場所」(8日初日、愛知県体育館)
日本相撲協会は6日、名古屋市の愛知県体育館で大相撲名古屋場所の取組編成会議を行い、2日目までの取組を決めた。先場所で平幕優勝し、37歳8カ月の史上最年長初優勝記録をつくった旭天鵬(37)=友綱=は、初日に大関把瑠都、2日目に横綱白鵬が相手に決まり、“高見山超え”を胸に難関に挑む。大関稀勢の里(26)=鳴戸=は初日に新小結妙義龍、2日目に隠岐の海と対戦。2場所ぶり23度目の優勝を狙う横綱白鵬(27)=宮城野=は、初日に小結豊ノ島の挑戦を受ける。
開き直った。名古屋市の友綱部屋で稽古を終えた旭天鵬は「いい相撲を見せたいと思うと硬くなる。記録のことを考えて一つずついこう」と話した。通算802勝。歴代9位の水戸泉(現錦戸親方)にあと5勝、同8位で外国出身では歴代最多の高見山にあと10勝だ。
初日は7連敗中の把瑠都、2日目は19連敗中の白鵬に決定。「このごろ勝っていない2人じゃないか」と表情が曇った。夏場所優勝後の反響を、笑顔で振り返った先月25日の番付発表時とは対照的。「東京では祭りだった。名古屋でも声を掛けられうれしい。けど『また感動させて下さい』は、今まで言われたことなかった。ハードル高いよ。ボロボロになったらどうしよう」。夏場所は大関以上とは琴欧洲戦のみ。思わず弱音が出た。
そこで、打開策にひらめいたのが記録へのこだわりだった。夏場所も通算勝ち星で貴乃花(現親方)超えなどを狙ううちに、優勝が転がり込んできた経緯があるからだ。
外国出身初の関取だった高見山。自身もモンゴル出身初の力士。「そういう意味では近い存在。数字だけでも近づけるのはうれしい」。最後は温和な表情で前を向いた。
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