クロアチア初の決勝進出 延長戦の末、イングランドに逆転勝利

クロアチア-イングランド 延長後半、決勝ゴールを決めたマンジュキッチ(手前右)と喜ぶクロアチアイレブン=モスクワ(共同)
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 「ロシアW杯・準決勝、クロアチア2-1イングランド」(11日、モスクワ)

 サッカーのW杯・ロシア大会の準決勝が行われ、クロアチアがイングランドに延長戦の末に逆転勝利を収めて、初の決勝戦進出を決めた。前半5分に先制点を許す苦しい展開となったが、後半24分に右からのペリシッチが右サイドからのクロスを合わせて同点。延長後半4分には、マンジュキッチが逆転ゴールを決めた。

 モスクワの夜空に響いたタイムアップの笛がクロアチアサポーターの歓声に打ち消されると、主将のモドリッチは涙を流し、ダリッチ監督に肩を抱かれた。決勝トーナメントの3戦目も、再び延長戦にもつれ込む死闘。苦しみを押し殺し、チーム全体で走り抜いた120分間の先に、クロアチア史上初となるファイナルの切符があった。

 三度、同じ展開となった。前半5分、ゴール前で与えたFKを直接沈められて先制被弾。決勝T1回戦のデンマーク戦、そして準々決勝・ロシア戦と同じく、0-1から追いかける試合がまたしても始まった。共にPK戦までもつれ込んだ激闘の影響だろう。動きの鈍さも感じさせたが、熱きハートは死んでいなかった。

 なかなか決定機を作れない時間帯が続くも、時には相手を両サイドに揺さぶり、そして時には素早い速攻で好機を見いだす。そんな姿勢が実を結んだのが後半24分だ。右サイドから、ブルサリコのクロスが上がると、逆サイドから切り込んできたペリシッチが、相手DFの寸前に左足をねじ込んで合わせる。スコアをタイに戻した。

 3戦連続となった延長戦。プレーが切れる度に両手を膝につく主将モドリッチを筆頭に、これまでの消耗戦に体が悲鳴を上げるしぐさを見せるクロアチア選手は多いが、心は折れない。迎えた延長後半4分。それまで存在感が希薄だった、最前線のマンジュキッチが執念を実らせる。クリアミスをペリシッチがヘディングでつなぐと、一瞬のスキを突いて抜けだし、左足で決勝点をたたき込んだ。

 「小さな負傷を抱えている選手もいたが、誰も交代を望まなかった。チームが示したスタミナ、エネルギーは素晴らしかった。決勝ではベストゲームをしたい」。ダリッチ監督は選手の闘志に感服する。まさに不屈。決勝で待ち受けるは、20年前に準決勝で敗れたフランス。初の決勝進出を果たしたクロアチアが、戴冠に挑む。

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