【言葉で振り返る本田圭佑・上】俊輔とFK争い「ここはオレでしょ」

 サッカー日本代表MF本田圭佑のW杯での挑戦に一区切りがついた。長友から「W杯に愛された男」とまで言われた勝負強さで3大会連続ゴールを挙げ、今大会ではスーパーサブという役回りに徹した。日本代表に約10年の間、名を連ね、そのファッション、思考などピッチ外でも注目を集めた男はあえてのビッグマウスで自らを奮い立たせることも多かった。その足跡を過去の発言で振り返った(この項は上下のうちの上)。

 【08年6月 両腕に時計を付けていることを突っ込まれて】「誰が時計は片腕って決めたん?」

 【09年4月 オランダ・VVVフェンロを1部昇格に導き】「本田圭佑のストーリーは始まったばかり。今後のストーリーの筋書きは、自分自身で決めること」

 【09年9月 岡田ジャパンのオランダ遠征で、大先輩の中村俊に宣戦布告】「俊さんとポジション争いをする!」

 【09年9月 オランダ戦でのFKの好機。中村俊、遠藤に】「ここはオレでしょ?」

 【09年9月 オランダに完敗後、中村俊との冷戦が表面化して】「言いたいことがあるなら、直接言ってほしい。オレもそうする。その方が代表は強くなる」

 【10年3月 欧州CLセビリア戦で30メートル無回転FKを決めて決勝トーナメントでの日本人初得点、初の8強入りに】「日本人初とか興味がない。オレが目指しているところは、はるか上なんで」

 【10年5月 W杯南アフリカ大会を前にロシアから帰国し、V宣言】「実現できるかはわからないが、実現しようと思うことが大事。ただ、僕自身は優勝を目指した方がいいと思っている。出場する国すべてにチャンスがあるのだから」

 【10年5月 南アフリカ大会直前のスイス合宿初日に】「俺自身は結局“個”だと思ってる。俺個人の良さが生きるように、周りに要求していきたい」

 【10年6月 ビッグマウスについて】「常に自分との格闘。“絶対にできない”という弱い自分がいる一方で、“できる”という自分がいる。公言しないと弱い自分がどんどん大きくなってしまうから」

 【10年10月 ザックジャパン初戦のアルゼンチン戦でメッシについて問われ】「意識するかしないかで言ったら(10秒ほどため)……、しない存在ではないですね」

 【11年1月 アジア杯1次リーグシリア戦でのPKで、“職人”遠藤を差し置いて自ら蹴る。日本代表通算1000点目】「ヤットさんが遠かったので、僕かな、と」

 【11年1月 アジア杯優勝一夜明けで、オレ流を封印していたが】「(エゴを)消してでも優勝したかった。でも妥協した自分が嫌だった。成長スピードがね、日本人のままじゃダメなんすよ」

【11年8月 急死した松田直樹さんへ】「本人がやり残したことを、周りのみんなでやり遂げられれば。それができれば報われる。ある意味“終わり”という考えじゃなく、“始まり”という死にしないといけない」

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