日本ハム・新庄監督 有原を「中4、5で投げさせたい」阪神・岡田顧問「あかん。他のピッチャーにひずみがくる」
今年も夢の対談が実現!阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(68)と、日本ハム・新庄剛志監督(54)が2年連続で沖縄県のエナジックスタジアム名護でぶっちゃけトークを展開した。来訪を歓迎した新庄監督が、昨季の2位から16年以来の優勝を目指すシーズンを前に、監督として日本一と2度のリーグ優勝経験を持つ阪神の大先輩を質問攻めにした。球界屈指のカリスマ性を持つ2人による貴重な掛け合いをお楽しみください。
◇ ◇
(新庄監督が今春キャンプで自己犠牲を徹底していることから、話題は1死三塁での打撃に)
阪神・岡田オーナー付顧問(以下、岡田)「1死三塁はヒットを望んだらあかんで」
日本ハム・新庄監督(以下、新庄)「はいはいはい、外野フライを打つのでも難しいじゃないですか」
岡田「そうそう、ゴロを打つんよ。外野フライを打てるような高いボールはこないって」
新庄「ですよね」
岡田「低めに投げてくるわけやからさ。だから、ゴロを打てばいいんよ。ノーヒットで点を取る1点はものすごい大きいからな、結局」
新庄「ここで難しいのは、レイエスにその(『内野ゴロを打て』の)サインを出していいのかどうか。外国人、一番打つバッターに対してこれ、いらないですか?」
岡田(即答で)「いらん」
新庄「一発、ありますからね。でも、球場によるかなって。広い球場だったら出してもいいかな。やってくれる選手なんで。もう選手たちには全員やるぞっていう決まりはつくってるので」
岡田「そやなあ、チームの方針は決めた方がええな。だから、犠牲になる選手な。そういう意味では、ある程度オーダーは固定せんとあかん。去年も言うたけど万波…」
新庄「見てくれてました、ファイターズ?」
岡田「見とるよ」
新庄「見てくれてないと話にならんわ!ハハハハッ(笑)」
岡田「万波、6番がええ言うたやん(※1)」
新庄「確かに!」
岡田「6番ぐらいで自己犠牲できる選手を置いとかなあかんな。好きなようにやれ、じゃないで。6番は結構、大事やからな。(無死で打席に立った場合、次イニングの攻撃のために)9番まで回さなあかんかったりする打順やしな」
新庄「そうですね。じゃあ岡田さんの考えで、今のうちの1番バッターは、水谷くんのように初回にガーンって行くバッターなのか?出塁できるバッターなのか?」
岡田「どんだけ足を使えるかやな、1番は」
新庄「そうですか!矢沢くんと五十幡くんとかになりますね。でも、出塁率はそんなに高くないんです」
岡田「成績見たけど、やっぱり(出塁)率がちょっと低いなあ」
新庄「低いっす、低いっす」
岡田「だから、出塁率とか、いろんなことを考えたら、めっちゃくちゃフォアボールを選べるやつとかな。そういう選手が必要なんよな」
新庄「でも、この数字でよく2位になったと思いません?」
岡田「ようなったな(笑)」
新庄「あ!これ、岡田さんに聞きたかったんだ。例えば(先発に)伊藤くん、北山くんが8人いますと。岡田さんなら、その8人をどうやって使います?中6(日)で分けます?あとの2人は2軍で投げさせるのか?」
岡田「中5でいくっていうことやろ?」
新庄「そう!全部いいピッチャーだとしたら」
岡田「しかしね、去年のソフトバンク見てみいよ。開幕からあんだけ悪かったのに結局、勝てるんやで?なんで勝ったかっていうたら、やっぱり無理せえへんかったからやで。めっちゃ最下位やったやん。でも、辛抱したからと思うで。シーズン長いからな。あんま慌てる必要ないと思うわ」
新庄「8人で回していくってことですか?」
岡田「そうやな」
新庄「じゃあ、僕たちが去年やってた感じで、去年8人で回したんで」
岡田「だいたい先発は8、9(人)はいるよ。6で回しても、3人の予備がいる。だから、9やろ。で、1年間フルで投げるやつは3人でええねん。大事な6連戦で、(1年間フルで投げる先発が)3人おったら、大事な方(の3連戦)に2人をいかしたらええねん」
新庄「有原くんを中4、5日で投げさせたいんですよね。それ、させますか?それで1年間もちますかね?」
岡田「それはね、あかん。他のピッチャーにひずみがくるんよ」
新庄「確かに」
岡田「去年のDeNAにバウアーがおったやろ?自分は中4日で投げれるんやけど、他の先発が中5と中7とか(変則的)になるとかな。それは調整が難しい。それやったら最初はね、中6で行った方がええと思うよ」
新庄「じゃあバウアーが中4日で、ずっと勝ってたらどうしますか?」
岡田「いや、勝てない。それは勝てない。バウアーが勝っても他のピッチャーが負けるんよ。結局(勝ち負けがプラスマイナスで)ゼロになるもんよ」
-新庄監督は先発ローテで迷っているのか?
新庄「僕の頭の中では11人いるんですよ、先発が。中6で回すにあたって、その先発を後ろ、中(救援)に持っていくというのも考えてるんで」
岡田「しかし、今年一番、元気そうなんは達ちゃうか?」
新庄「そうでしょ!?伊藤くんがWBCで…」
岡田「北山もなあ、2人行くんか」
新庄「そうなった時は達くんに…」
岡田「一番元気で、ローテを守れそうな感じがするのが達やな。有原も150、60(イニング)ぐらいでな。180とかはしんどいと思うで」
新庄「左は細野くんが良くなってます!加藤(貴之)くん、山崎福也くんがいて。(先発は伊藤、北山、有原を加えた)この6人で」
(続けて)
「岡田さんは抑えは慎重な方がいいって言ってなかったですか?」
岡田「言うてるよ」
新庄「うちで慎重な方って言ったら誰やろって?いないなって」
岡田「イケイケ(のタイプは)はあかんで」
新庄「じゃあ斎藤友貴哉くんはダメじゃないですか(笑)。柳川くんとか田中正義くんとかか」
岡田「イケイケは怖い。藤川に(抑えを)させたのも慎重やからやで」
新庄「去年は(12球団トップの)23完投なんですよ。で、今は10とか9とかでしょ?で、徐々に徐々にこう増やしてって23になったから、今年は30ちょっと超えてくれたらいいかなっては思ってるんです。意識しなかったですか、完投は?」
岡田「全然ない。やっぱり役割分担やからな」
新庄「昔は完投多かったじゃないですか?」
岡田「昔はなあ。今(の先発)はもう自分でやめよるわ」
新庄「それを僕は崩したんです。“行け。ダメダメ、降ろさんぞ。行け行け”って言ったら、気が付いたら23」
岡田「(継投がチームの)システムでな。自分でやめよるのは、後ろが強力やからやわな」
新庄「いや、うちは後ろが悪かったんですよ。だから、ちょっとお前、行ってくれって」
岡田「誰かに任せて負けるんやったら、自分で行くってなるよな」
新庄「そう、そうなんすよ!中がちょっとね、(登板したら)フォアボール、フォアボール。で、打たれるというのが多かったから。ちょっとお前、行ってくれっていうので完投になって」
(続けて)
「完投が多くなったら、他のピッチャーたちが七回とかで降りたら、もう悔しがってました。自分が情けない、なんで完投できなかったんだっていう気持ちにはなってましたね、みんなが」
岡田「しかしな、今は中6日で行くんやったら、完投やけどな」
新庄「ねぇ!僕は中8とかでいかせてたんで。中9とか。中10もいってた、たくさんね」
岡田「中8とか10とかはね…」
新庄「空きすぎ?」
岡田「間隔が難しすぎるわ、調整の。だから、あんまりどんぐりの背比べみたいな先発が8人、9人おっても困るんや」
新庄「そうですねえ」
岡田「やっぱ3人、4人ぐらいはピシッと決めた方がええな」
新庄「じゃあどうすりゃいいんですか!?(笑)9人いたら!」
岡田「だから1年間やる中で5勝1敗や7勝2敗のピッチャーを3人ぐらい作るんよ。貯金を3、4つ作るピッチャーを。それが6、7、8、9番手のピッチャーよ」
新庄「なるほどねえ」
岡田「10勝の先発ピッチャーを4人、つくるのは難しいよ。でも、6勝3敗で貯金3の先発を4人つくれたら貯金12やからな。その4人は100イニングでええんよ。400イニングを『今年はお前らに任せる』っていうな。今143(試合)やから、(1試合を9回としたらシーズン合計で)1300イニングぐらいかな。1300イニングの400イニングはお前ら4人でいけって」
新庄「僕は岡田さんが『火曜日のピッチャーが大事』って言ってたんで、僕はそれは結構、意識してましたね」
岡田「俺、火曜日に下柳(剛)を一回も先発させへんかったわ」
新庄「ハハハハッ、そうなんですか!」
岡田「6回で終わりのピッチャー、火曜日は絶対に無理よ」
新庄「うちで言ったら火曜日は伊藤くん、北山くん、有原くん、この3人ですよね」
岡田「そうやな。開幕は金曜日やろ。俺は次の火曜日からの方が大事と思うからな。開幕戦なんかもう誰でもええんよ」
新庄「ハハハハッ!」
岡田「俺は(23年から)2年連続で開幕は青柳でいったやん。あれは2年連続最多勝を取ってんのに、開幕ピッチャーやってないんですって言うから。だからやで」
新庄「やっぱね、岡田さんに対してズバズバ、ズバズバ言う監督とかいないでしょ?めちゃくちゃ面白いっすよね!」
岡田「いや、それが普通やからな。だって、2年連続最多勝のピッチャーがな、開幕に投げたことないのおかしやろ?普通に考えたら」
新庄「じゃあ、今年のタイガースの開幕投手は予想で誰なんですか?」
岡田「才木、村上のどっちでもええよな。でも、開幕投手になると次は金曜日、6連戦の4つ目になるからな」
新庄「開幕の対戦相手はどこですか?」
岡田「巨人、東京ドームよ」
新庄「おー、面白いじゃないですか!」
岡田「じゃんけんさせて勝った方が、金曜日と火曜日の好きな方にいけでええよ」
新庄「ハハハハッ!」
(明日に続く)
※1…25年の対談で、岡田顧問は「万波(の打順)はちょっと後ろの方ええな。6番ぐらい打つようになったら」と話し、新庄監督は「メモっとこ!」と話していた。25年の万波は127試合に出場し、6番での先発が最多の45試合だった。
関連ニュース





