香川 トップ下はオレ弾 ラストチャンスで猛アピール「イメージ持てたことは自信」
「国際親善試合、日本4-2パラグアイ」(12日、インスブルック)
サッカー日本代表はW杯前最後の強化試合でパラグアイに4-2で逆転勝ちした。西野朗監督(63)は0-2で敗れた8日のスイス戦から先発10人を入れ替え、スタメンに起用されたMF香川真司(29)=ドルトムント=が終了間際にダメ押しのゴールを決めた。日本代表は13日にロシアのキャンプ地となるカザン入りする。
香川らしい笑顔がはじけた。後半ロスタイム、大迫のパスを受けて、左からペナルティーエリアに進入。軽いボールタッチで2人をかわしながら、ゴール左隅に柔らかく蹴り込んだ。昨年10月10日のハイチ戦以来の代表ゴールで試合を決めた。
「多くのチャンスを外していたので…。ただ、あのイメージを持てたことは自信になりますし。次は本当にやらなきゃいけない戦い。しっかり出せるように準備したい」
思い描くテーマがあった。「相手が怖いと思うところで、厳しいプレッシャーがある中でボールを受けられるかが課題。そこで受けられれば自分の良さも出るし、チームも優位に立てる」。昨年10月6日のニュージーランド戦以来、8カ月ぶりの代表戦先発。香川はアグレッシブだった。
トップ下の位置からさらに前へ。攻守で前線に顔を出した。後半6分にはMF乾へのラストパスで同点ゴールのお膳立て。18分にはFW武藤のクロスをヒールで中央に流し、乾の勝ち越しゴールをアシスト。攻守の起点になった。
立ち位置は控えトップ下。ライバルは本田圭佑。最終試験は満点回答。「後半にチームとしてギアを上げて、守備の局面でもアグレッシブにやり続けたので攻撃にリズムが生まれたと思うので、このベースを忘れずに準備していきたい」。手応えを胸にロシアに乗り込む。