求む新リーダー 澤&宮間あえて見送り

 日本サッカー協会は28日、2月8~11日にかけて大分県内で行われる女子代表候補の合宿参加メンバーを発表した。昨年の和歌山合宿に続き、A代表に当たるなでしこジャパンとB代表に当たるなでしこチャレンジ、14年のU‐20女子W杯(カナダ)を目指す年代であるU‐19女子代表など4つのカテゴリーから総勢74人が選ばれ、合同で行う。佐々木則夫監督(54)は、15年カナダW杯での2連覇のため、合同合宿でのニューリーダー台頭を求めた。

 新たな挑戦へ、なでしこが再び動き出す。W杯2連覇に向け、佐々木監督が強く要望するのはニューリーダーの出現だ。“御大”MF澤や、ロンドン五輪で主将を務めたMF宮間の招集をあえて見送った指揮官は「経験のある選手がいると、自然にそれに頼ってしまう。中堅の選手たちにリーダーシップを取って欲しい」。15年夏のカナダW杯へ、新チームの屋台骨を育成する考えだ。

 その対象は最年長のFW川澄と、守備リーダーでもあるDF岩清水だ。「キャンプ中には、ピッチ内外でリーダーシップを発揮して欲しい。経験を伝えたりですね」。指揮官の指名を受けた川澄も「プレー面や精神面でチームに貢献出来るように更に意識を高く頑張ります」とコメントした。

 緩やかに世代交代を進める。「一番の目標」とする15年のカナダW杯。後継者が求められるポジションについて指揮官は「前線は可能性がある(選手がいる)。中盤と両サイドバックですね。あとはもう一人躍動感のあるGKが出てくれば」。MF澤は本大会時は36歳で、不動の右サイドバックで同32歳となるDF近賀も現在は右ひざに全治6カ月の重傷。70人超の合同合宿は、若手発掘の場ともなる。

 3月のアルガルベ杯(ポルトガル)メンバー選考も兼ねており、同杯に向けて佐々木監督は「経験ある選手を1人加えるかもしれないが、若手中心の構成を考えている」と明言。「一番はW杯連覇なので、将来を見据えて若手を必ず入れるということはしない。だが、今年はチャンスを与える。6月の欧州遠征あたりから(若手とベテランの)融合を考えている」と未来絵図を語った。新生なでしこ誕生への第一歩が始まる。

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