香川「悔しい」乾との連係手応えも不発

 「国際親善試合、日本0-2ブルガリア」(30日、豊田)

 試合終了のホイッスルを聞くと、サッカー日本代表FW香川真司(24)は両手を腰に当てて視線を落とした。3‐4‐3の左FWでも、従来の4‐2‐3‐1のトップ下でも、左MFでも得点に絡めなかった。「0‐2の負けは次につなげないといけない。ゼロですし悔しい。ホームだし」。欲していたものとは、ほど遠い結果だった。

 チームとして5試合目、自身として11年10月のベトナム戦以来2試合目となる3‐4‐3への挑戦だった。「これまでよりは、うまくいったと感じた」というが、ゴール前でのプレーの質に不満を感じていた。「パスミスがあった。上にいくほど、(必要な)精度は高くなっていく」。マンチェスター・ユナイテッドで世界トップレベルを知るがゆえの反省だった。

 香川が最も輝きを放ったのは前半31分。右から左にポジションを変えていた乾からパスを受けると、くるりと体を一回転させる「ルーレット」で相手DFをかわした。右足でのシュートは惜しくもGKに阻まれたものの「いいコンビからいけた」と認める、この試合の光明だった。

 香川と乾はザッケローニ監督からタッチライン際まで開くよう指示を受けていたが、C大阪時代もコンビを組んだ乾と話し合い、自分の判断でポジションを変えた。サイドにこだわると「相手の人数が(サイドに)そろった時にはめられて、ボールを失う」。監督に従うだけでは手詰まりを起こすことを感じた上での“脱ザック流3‐4‐3”だった。

 「連敗したけどマイナスに考えず、ポジティブにいきたい」と意気込むオーストラリア戦まで中4日。「次は大事なホーム。負けは許されない。取り返しがつかなくなる」。この屈辱は必ず晴らす。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

日本代表バックナンバー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(日本代表バックナンバー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス