「全国高校サッカー選手権・準決勝、鹿島学園1-0流通経大柏」(10日、MUFG国立)
準決勝2試合が行われ、神村学園(鹿児島)と鹿島学園(茨城)が初めて決勝に勝ち上がった。ともに初優勝を懸け、12日午後2時5分からMUFGスタジアム(国立競技場)で対戦する。昨夏の全国高校総体との2冠を狙う神村学園は前半で尚志(福島)に先制を許したが、後半にFW日高元(3年)のゴールで追い付いた。1-1で突入したPK戦を9-8で制した。鹿島学園は試合終盤に途中出場のFWワーズィー・ジェイベン勝(かつ)(2年)が得点し、前回準優勝の流通経大柏(千葉)に1-0で競り勝った。
後半45分、鹿島学園が攻撃のギアをさらに上げた。左から仕掛けた三浦、さらに堀のシュートは相手にはじかれたが、こぼれ球をワーズィーが押し込んだ。「粘って、粘って、粘って、一瞬を待とうと言っていた」と鈴木雅人監督(50)。初の決勝進出を果たした選手を感慨深げにたたえた。
流通経大柏には昨年3月の練習試合で0-3と完敗した。そこから球際の強さを磨き、運動量でも負けないように鍛えてきた。「一人一人がたくましくなった。絶対に出足で負けないと決めていた」と主将の斉藤。押し込まれながらも、強力な攻撃陣を封じた。
試合を15分ごとに区切り、「(失点)ゼロが続けばチャンスになる。相手が焦る」と監督が想定した通りの展開に持ち込んだ。「残り15分」の声をベンチから聞いたワーズィーは「あとはもう攻めて、攻めて、攻めて。最後だからやり切る」。耐えて迎えた最終盤に連続攻撃で仕留めた。
J1で鹿島、J2で水戸が優勝するなど2025年度は「茨城旋風」が続く。「風に乗せてもらってたどり着いた」と謙遜した鈴木監督は「粘り強く、懸命に戦うだけだ」と頂点を見据えた。