「全国高校サッカー選手権・2回戦、神戸弘陵2-1前橋育英」(31日、浦和駒場スタジアム)
前回大会優勝の前橋育英(群馬)が神戸弘陵(兵庫)に敗れた。J1名古屋内定のDF久保遥夢(3年)ら昨年度の優勝経験メンバーを多く残す中で連覇を狙ったが、まさかの初戦敗退となった。
前半からボールを保持するも、神戸弘陵の集中した組織守備に苦しむ時間帯が続く。すると前半15分、セットプレーのこぼれ球から先制ゴールを許す。さらに同40分、神戸弘陵のFW池壱樹(3年)にこの日2点目となるゴールを奪われ、2点ビハインドで折り返した。
後半開始から押し込む前橋育英。前回大会でブレイクを遂げたMF白井誠也(3年)が何度も得意のドリブルで打開をはかるも、すぐに複数人で囲まれなかなか突破口を見いだせない。それでも同31分、途中出場のFW関蒼葉(2年)がゴールを決めて1点差。2回戦ながらチケット完売となった注目度の中、駆けつけた黒と黄色の大応援団のボルテージが一気に上がった。
ただ、反撃はここまで。追加タイム5分が過ぎ試合終了の笛が鳴ると、選手らはピッチに倒れ込み涙。白井はユニホームで顔を覆った。神戸弘陵には2年前の第102回大会で0-2で敗れており、再び苦杯をなめることになった。