柿谷曜一朗氏 引退試合有終V弾 “大阪ダービー”真剣勝負で2得点 背番号と同じ8回胴上げ 丸高愛実夫人から花束贈呈も

 「柿谷曜一朗引退試合」(14日、ヨドコウ桜スタジアム)

 1月に引退を表明した元日本代表FW柿谷曜一朗氏(35)が14日、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われた引退試合にフル出場し、決勝ゴールを含む2得点1アシストをマークして現役生活に別れを告げた。大阪ダービーを意識した豪華メンバーで行われ、柿谷氏の要望で真剣勝負となり、柿谷氏がプレーしたC大阪にゆかりのあるメンバーで構成された大阪ピンクが4-3で大阪ブルーに勝利。C大阪の本拠地を埋めた2万749人のサポーターを沸かせた。

 引退試合としては異例の真剣勝負でシーズンオフの“大阪ダービー”を沸かせた。G大阪側の大阪ブルーが2点を先制。劣勢を強いられた大阪ピンクだったが、主役が見せ場をつくった。柿谷氏が前半34分に1点を返し、同37分には杉本の同点弾をアシスト。そして3-3で迎えた後半43分、右足で決勝点を決めた。

 2得点1アシストの活躍。「皆さんが思うようなプレーができるのは今日で最後。これからは別の柿谷を応援していただければ」と笑顔でピッチに別れを告げた。

 スピーチでは自身の思いも語った。「今の子どもたちは海外にすぐ行きたいと言います。でも、この素晴らしい大阪ダービーで活躍してからでも遅くない。セレッソで香川真司の8番、ガンバで宇佐美貴史の7番を取りに行って、大阪を盛り上げてください」と大阪のクラブで活躍するスターの出現を願った。

 試合後には愛実夫人と3人の子どもから花束を贈られ、参加選手からは背番号と同じく8回胴上げされた。「サッカーに携わっていきたい。子どもたちに外でボールで遊びたいと思ってもらえるような活動ができれば」。“サッカー系文化人”は今後を描いた。

 ◇柿谷 曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年1月3日、大阪市出身。4歳からC大阪の下部組織で育ち、2006年に当時クラブ史上最年少の16歳でプロ契約した。徳島、バーゼル(スイス)、名古屋に在籍した。J1通算238試合出場52得点。13年7月の東アジア杯・中国戦で日本代表デビューを果たし、16年W杯ブラジル大会に出場。国際Aマッチ18試合出場5得点。家族はタレントの丸高愛実夫人と長女、次女、長男。176センチ、68キロ。

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