Jリーグ、サポーターの違反行為における今後の対応方針を決定 「危険行為を行った個人や団体に対する法的措置も辞さない」

 Jリーグは7日、7月5日のJ1横浜FC-横浜Mで発生した横浜Mサポーターによる試合運営管理規定の違反行為が発生した事案を巡って、Jリーグの今後の対応方針を決定し、実行委員会、理事会に報告したと発表した。

 当該試合では試合前に一部の横浜Mサポーターが発煙筒とロケット花火を複数回発射または投げ入れるなど、集団での威嚇、挑発といった禁止行為が発生。安全確認のための手荷物検査の緊急実施に伴い多くの来場者の入場が遅れ、観戦機会が失われたほか、クラブの売上や試合当日のイベント・飲食事業の営業機会に不利益が生じる事態となった。

 Jリーグは「こうした危険行為が繰り返されることは、今後のリーグ運営に重大な影響を及ぼし、ひいてはJリーグの根幹をなす安全理念を脅かしかねない危機感を抱いております。安心、安全なスタジアムを追及するJリーグにおいて、こうした危険行為は到底容認できるものではなく、実行者に対する強い憤りを禁じえません」と声明を発表。今後の対応方針として以下の3点を発表した。

1、違反行為者へのクラブの法的手段による責任追及を、Jリーグとして支持する旨を表明する。

2、クラブが法的措置を検討するにあたり、Jリーグが行った調査結果を共有し、追加調査が必要な場合は本件調査に加わった外部弁護士等と連携する。

3、今後、重大なサポータートラブルが発生した場合に備え、クラブが実行者に対し法的措置を講じる場合にかかる経済面の支援制度や、来場者の生命や身体が脅かされるような事案が発生した場合の関連制度の在り方に関し検討を行う。

 双方クラブが最大限の対策を講じながら、悪質性の高い行為によって運営上の重大な被害や不利益が生じるケースにおいて、Jリーグ規約の適用範囲のみでは安全な試合環境への秩序を維持することが困難と認められる場合、「今後は従前の対応に加え、危険行為を行った個人や団体に対する法的措置も辞さない方針を決めております」と強い姿勢を示した。

 当該件を巡り横浜Mへの対応については、試合当日、当該サポーターに帯同スタッフするスタッフを倍増して臨んでいたなど、複数の事前対策が“怠ったもの”ではないことから「厳重注意」としたことを発表。「さらなるサポーター管理の厳格かつ慎重な体制構築と、違反行為者に対する法的手段による責任追及を強く求める」とされた。

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