メキシコのW杯ベースキャンプ候補地を視察した森保監督、標高2000超の影響を実感「頭痛、耳が痛くなったりした」

 サッカー日本代表の森保一監督(57)が15日、羽田空港に帰国し取材に応じた。メキシコ、米国と対戦した米国遠征から“居残り”でメキシコに向かい、26年W杯北中米大会のベースキャンプ候補地を視察。「行って非常に良かった」と所感を語った。

 日本時間10日に米国戦を戦った後、メキシコへ移動。全て同国中央部にある首都のメキシコシティ、トルーカ、プエブラを廻ったという。付近にはメキシコシティを含め、グアダラハラ、バチューカの試合開催都市がある。

 巡った3都市は標高が2000~2800。高山病が発症しやすいといわれる高地だ。「できれば標高は高く、ある程度暑いところで(準備をしたい)。標高が低いところでもパフォーマンスを発揮できるように。(試合会場が)涼しいところでも『暑いところでキャンプ・準備したから良いパフォーマンスができる』ようになればいいかなと思っています」と、キャンプ地選定には試合会場よりも厳しい環境を見据えている。

 森保監督自身もジョギングなどで体を動かし、影響を感じたという。「標高が高いところで頭痛がしたり、耳が痛くなったりした。体調面ではかなりコンディションを上げていくことが身をもって感じられた」と明かした。今回の視察では米国の候補地には向かわず、スタッフに任せているという。

 14年のW杯ブラジル大会ではコンディション調整で失敗し、グループリーグ敗退。ベースキャンプ地選びは、目標とする世界一に向けて妥協できない。正式に決定するのはグループステージでの対戦国が決まる12月のドロー以降となる見込み。森保監督は「W杯に向けて最善の準備をするという意味では(本大会出場)が早く決まって時間があるということは、いろいろ考えて行動に起こせてメリットかなと思います」とうなずいた。

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