「明治安田生命Ｊ１、川崎４－０Ｇ大阪」（９日、等々力陸上競技場）

　監督不在の緊急事態を一丸で乗り切った。川崎・鬼木監督が新型コロナウイルスの濃厚接触者と判定され、寺田コーチが代行で指揮を執った。試合前のミーティングでは鬼木監督もオンラインで参加。戦術面に加え、精神面の重要さを強調した。

　序盤から強度高く入り、前半６分にＦＷレアンドロダミアンのゴールで先制。Ｇ大阪が同１１分に退場者を出したこともあり、前半だけで大量４得点を集めて試合を決めた。

　試合後、鬼木監督は寺田コーチに「最高のゲームだった」と声を掛けた。直近６試合で１勝２分け３敗と続いていた不振に加え、指揮官を欠くという窮地で、３試合ぶりの勝ち点３をつかみ取った。主将の日本代表ＤＦ谷口は「一つ殻を破れた」と充実感に包まれていた。