ウクライナ 母国に捧ぐ快勝「苦しんでいる人々のために」 W杯欧州予選PO1回戦

 「W杯欧州予選プレーオフ・1回戦、スコットランド1-3ウクライナ」(1日、グラスゴー)

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて延期された1回戦の1試合が行われ、ウクライナが敵地でスコットランドを3-1で退けた。5日に本大会出場を懸けてウェールズと対戦する。2006年以来4大会ぶり2度目のW杯出場を目指すウクライナは、前半から主導権を握って2点を先取。終盤に1点を返されたが、終了間際に加点して突き放した。

 スコットランドは1998年大会以来の出場への道が断たれた。欧州予選は3月に出場12チームが確定し、残り1枠を争うプレーオフが延期されていた。

 戦禍にあえぐ母国に思いを寄せ、ウクライナが勝った。ペトラコフ監督は「最前線で血を流している仲間や、国で苦しんでいる人々のために戦った」と使命感を口にした。

 ヤルモレンコが先制点を挙げると、国旗を持って詰めかけた母国サポーターたちは大喜び。2点目を決めたヤレムチュクは、すぐさま観客席に駆け寄って雄たけびを上げた。

 終盤に1点を返されたが、前日に反戦を訴えて涙を流したジンチェンコは「母国の惨状を考えたら大した苦しみではないとみんなで話していた」という。

 ロシアの侵攻が始まった2月に国内全てのサッカー活動が停止。代表チームは約1カ月のスロベニア合宿で備え、この日を迎えた。5日に敵地カーディフでウェールズに勝てばW杯切符を手にする。

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