競技規則適用ミスの山形VS岡山 再試合ではなく「再開試合」で前半11分から開催へ
Jリーグは31日、第5回理事会を開催し、競技規則の適用ミスがあったJ2第8節の山形-岡山を「再開試合」として開催することを決定した。開催日は現在調整中。
4月3日にNDソフトスタジアム山形で行われた試合では、勝敗に影響する審判員の競技規則適用ミスがあったためJリーグは初の再試合の実施を決めていた。今回の理事会で実施方法について協議。適用ミスが発生する直前の前半11分からの再開試合として、開催概要を次のように決めた。
◆『再試合』か『再開試合』か
前半11分の岡山の間接フリーキックからの再開試合
◆出場・エントリーメンバーの制限
制限を設けない
◆交代人数・回数
出場・エントリー選手を変更する場合は、交代枠を使用したとみなさない
◆無効部分の公式記録の扱い
競技規則の適用ミス前の記録は有効。適用ミス後は無効
当該の試合では、前半10分過ぎ、山形DF半田がGK後藤に送ったバックパスが大きくそれて無人のゴールに向かい、後藤は飛びつきながら手でかき出した。味方の意図的なバックパスをGKが手で処理した場合、相手に間接FKが与えられる。主審は間接FKを与えた上で、後藤にレッドカードを提示し、退場を命じた。
競技規則第12条には「ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない」と明記されている。Jリーグは競技規則の適用ミスを認め、試合の扱いを協議していた。