伊東純也 史上2人目最終予選4戦連発 イナズマミドルさく裂!森保JW杯王手

 後半、ゴールを決める伊東(撮影・棚橋慶太)
 サウジアラビアに勝利し抱き合う伊東(左)と南野(撮影・棚橋慶太)
 勝利し握手を交わす森保監督(右)(撮影・棚橋慶太)
3枚

 「W杯アジア最終予選、日本2-0サウジアラビア」(1日、埼玉スタジアム)

 B組第8戦が行われ、日本は首位のサウジアラビアに2-0で快勝した。後半5分にFW伊東純也(28)=ゲンク=が4試合連続ゴールを決め、前半32分にはFW南野拓実(27)=リバプール=が最終予選自身初得点となる先制点を挙げた。日本は予選5連勝で6勝2敗の勝ち点18として同組2位を守り、次戦にも7大会連続7度目の本大会出場が決まる可能性がある。残りは2試合で、3月24日にオーストラリア、同29日にベトナムと対戦する。

 冷え切った冬の空気を一閃(いっせん)の稲妻が切り裂いた。伊東が前回大会の原口に続き、史上2人目の最終予選4試合連続ゴールを決めた。「チームが勝つために最善を尽くそうと思っていたら、たまたまゴールできた。半分はラッキー」と控えめな表現で喜びに浸った。

 1-0の後半5分だった。ペナルティーエリア入り口でボールを受けると「打たなきゃ入らない。思い切って打とう」と迷いなく右足を振った。強烈な弾道を左隅に突き刺し、天王山の勝利を決定付けた。国際Aマッチ通算9得点目。得点した試合は8戦全勝と不敗神話も継続した。

 縦横無尽にピッチを駆けた。前半32分には右クロスで南野の先制点をアシスト。1得点1アシストで中国戦に続く「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出された。もはや日本の攻撃は伊東抜きに成り立たないほど、存在感が際立っている。

 0-1で敗れた昨年10月の敵地での対戦は警告累積による出場停止だった。チームへの貢献を考え、練習ではボール拾いなど率先して裏方作業を行った。客席で敗戦を見届けるしかなかった悔しさをピッチにぶつけた。

 首位サウジアラビアに初黒星をつけ、同組2位を堅持。7大会連続W杯出場に王手をかけた。3月24日の敵地オーストラリア戦の結果次第でカタールへの切符を手にする。序盤3試合で2敗を喫し、追い込まれた状況から5連勝で巻き返した。「みんなが諦めず、一丸となったから近づいてきている」とW杯を視界に捉えた。

 森保監督は中国戦と同じ先発11人を送り出した。硬直した選手起用は時として議論となるが、指揮官は「練習でやっている相手の方がもっと強いというくらい素晴らしい練習ができている」と控え組の貢献を忘れてはいない。伊東も「彼らの力があって、自分たちの力になっている」と感謝を述べた。

 「まだ何もつかみ取っていない」と森保監督は表情を引き締めた。選手の自主性を重んじ、指揮官がまいた“種”は幾度となく窮地を乗り越えながら育ち、3月に開花の時を待つ。

 ◆次の豪州戦でW杯切符も 日本はオーストラリアとの次戦の結果次第でB組2位以内が確定し、7大会連続7度目のW杯出場が決まる。オーストラリアに敗れると3月29日の最終戦に持ち越される。日本はホームでベトナム、オーストラリアは敵地でサウジアラビア戦。3位に終わるとプレーオフに回り、A組3位に勝てば南米予選5位とのW杯出場権を懸けた決戦に臨む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス