Ｊ１Ｃ大阪は９日、天皇杯準決勝・浦和戦（１２日・埼玉）に向け、今季最後となる公開練習を大阪市此花区の練習場で開催。１６０人のサポーターの前でタイトル獲得への熱意を高めた。

　練習後には７日に発表された国際親善試合ウズベキスタン戦（２２年１月２１日・埼玉）に臨む日本代表に招集されたＤＦ瀬古歩夢（２１）とＤＦ西尾隆矢（２０）が取材対応。Ｃ大阪ジュニアユース時代からセンターバックでコンビを組む２人が同じタイミングで日本代表初招集となり、思いを語った。

　１学年上の瀬古は今夏、東京五輪代表に選出されたが、本大会では出場なし。「五輪で出場機会がなく終わったことで、もうＡ代表を目指すしかないと思っていた。今回、国内組だけですけど、選出されて、五輪より成長した姿を見せられれば今後も残っていくチャンスはあると思っている」と決意を語った。

　主将の吉田（サンプドリア）を始め、ＣＢの層も厚い。「俺と隆矢みたいに後ろで引っ張っていく選手が現れて、日本のＣＢを揺るがしていかないといけない。その第一候補になれれば」と闘志を燃やした。

　今季開幕戦で抜てきされＪ１初出場を果たした西尾はサプライズ招集となった。「正直びっくりしすぎて感情が追いついていない」と驚きを隠さない。当日発表前に電話が入り、「その時はむちゃくちゃ冷静で『分かりました』みたいだったんですけど。電話切った後でよく考えたら『日本代表？』『えっ、俺が？』みたいになりました。すぐ両親に報告しました」と明かす。

　パリ五輪世代の成長株。代表合宿で経験豊富なメンバーから多くのことを吸収しようと意欲を見せる。「最初にパッと浮かんだのが長友選手。海外も経験して、日本代表にずっと入っていて、ディフェンスの選手。体のケアや体幹もすごく強いイメージ。僕もそういうところが吸収できれば。そういう話もしてみたいです」。ＤＦ長友佑都（ＦＣ東京）の“長友塾”への入門を志願した。