久保、股抜きV弾 復帰2戦目で金星の立役者 森保JAPANにも“朗報”
「スペイン1部リーグ、アトレチコ・マドリード1-2マジョルカ」(4日、マドリード)
マジョルカのMF久保建英(20)がアウェーのアトレチコ・マドリード戦で今季初ゴールを決めた。1点を追う後半29分から出場し、1-1の終了間際に決勝点を挙げて2-1の逆転勝利に貢献した。チームはリーグ戦で8試合ぶりの白星。オランダ1部PSVアイントホーフェンのMF堂安律(23)はフル出場したユトレヒト戦の後半に今季3ゴール目を決めてアシストもマークし、チームは4-1で快勝した。
待望の瞬間は1-1で迎えた後半終了間際に訪れた。味方のクリアボールをヘディングでつないだ久保建は自陣からのスルーパスで見事に抜け出し、ドリブルで独走。GKオブラクと1対1の決定機に名手の股を抜くシュートを蹴り込んだ。
大歓声が沸き上がる中、コーナーフラッグ付近に駆け寄り、倒れ込みながら余韻に浸った。「決勝点を決めるイメージはしていた」。背番号17が喜びを爆発させると、チームメートが一斉に駆け寄って歓喜の輪ができた。
9月に膝を負傷して長期離脱。前節のヘタフェ戦の後半から途中出場して復帰したばかりで、この試合も後半29分に投入された。直後に追い付くと、ロスタイムに劇的な決勝ゴール。テレビインタビューで「2カ月(の離脱)を経て、ようやくいいことが起きた」と喜びの言葉に安堵(あんど)をにじませた。
まだ出場時間は限られているが、現在リーグ4位で堅守のアトレチコ・マドリードを倒す“金星”獲得の立役者となった。レアル・マドリードから期限付き移籍している久保建にとっては、首位を走る保有元クラブを間接的に助ける一撃にもなった。「レアルを助けられたならうれしいが、今は100%、マジョルカのためにプレーしている」と自負を口にした。
1月にW杯カタール大会アジア最終予選を控える日本代表にとっても、この男の復活は心強い。会心のゴールをもっともっと積み上げて、存在感をさらに高めていく。





