「Ｗ杯アジア最終予選、ベトナム０－１日本」（１１日、ハノイ）

　日本が伊東純也の先制ゴールを守り切る形で、ベトナムに勝利した。日本は最終予選５試合を終えて、３勝２敗で勝ち点を９に伸ばした。

　前半１７分に、左サイドを突破した南野からのクロスに、伊東が逆サイドから猛然とダッシュ。ゴール至近距離から蹴り込み先制に成功した。

　ただ、ベトナムは５バックを敷きつつも、守備一辺倒ではなく、すきあらばカウンターからの得点を狙ってきた。日本ゴールに迫るシーンもあった。

　その中で、伊東が前半４０分にカウンターから２点目を挙げたかと思われたが、シュートコースに田中が入ったと判定されたのか、ＶＡＲを経てオフサイドとされた。

　後半も日本はボールこそ支配したが、追加点を奪えず。１８分に浅野、３０分に古橋とスピードに優れた選手が投入され、チャンスも多くつくったが、ゴールネットは揺らせない。途中出場の柴崎が３６分に左サイドからシュートを放ったが、これも防がれた。

　伊東はスピードを生かし、自陣からのややアバウトなフィードも回収したり、素早く相手守備選手へのチェックに入ったりと、攻守の随所で存在感を示した。

　Ａ代表初選出の三笘は出番なし。国内組の前田、上田はベンチ外と、新戦力に出番は与えられなかった。

　この試合の前に行われたオーストラリア－サウジアラビアの試合はスコアレスドローに終わっている。サウジアラビアは勝ち点１３、オーストラリアは同１０。日本は９と続き、オマーンと中国の試合がこの時点では未消化。ベトナムは５戦全敗で勝ち点０。