神戸・サンペールが引退の阪神・岩田ねぎらう 同じ1型糖尿病「彼は模範的な存在」

 J1神戸のMFセルジ・サンペール(26)が15日、福岡戦(16日・ノエスタ)に向けてオンライン取材に応じ、自身と同じ1型糖尿病を患いながら活躍してきたプロ野球阪神の岩田稔投手(37)の現役引退についてねぎらいの言葉を送った。

 サンペールは岩田について「非常に偉大なスポーツ選手としてのキャリアだったと思います」と明かした。そして「同じような病気と共存していくスポーツ選手としても、一人の人間としても彼は模範的な存在だったと思いますし、これからもそうであると思います」と敬意を表した。

 「1型糖尿病」とは生活習慣に関係なく起こる自己免疫疾患。日本での年間発症率は10万人に2人程度で子どもから成人まで発症年齢はさまざま。一生インスリンを補充し続けなければならない。岩田は大阪桐蔭高2年時の17歳、サンペールはバルセロナユースに所属していた18歳時に発症した。

 競技は異なるが、同じ関西圏のプロスポーツ選手として二人はこれまでも交流。自分たちの姿を通じて1型糖尿病への理解を深めてほしい、同じ病気を持つ人々にも挑戦する気持ちをあきらめないでほしいという思いから、患者を交えてのオンライン交流会を開くなど社会にメッセージを発信してきた。

 今後についても「同じように良い関係で、メッセージ社会に発信していくということを一緒にやっていければ」と変わらぬ関係性を強調。「また早く一度お会いできればと思います」と話した。

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