大迫勇也 エースの覚悟「結果出なければW杯厳しくなる」本大会切符へ必勝誓う
日本代表は5日、W杯カタール大会アジア最終予選サウジアラビア戦(7日、ジッダ)に向けた合宿2日目を迎え、オンライン取材に応じたFW大迫勇也(31)=神戸=は現在1勝1敗の4位という現状に「結果を出せればW杯に近づけるし、結果が出なければW杯が厳しくなる」と危機感をあらわにし必勝を誓った。個人としても結果でエースの真価を発揮する覚悟を示した。
危機感を隠せなかった。大迫は「最終予選の前半戦のヤマ場。ここで結果を出せればW杯に近づけるし、結果が出なければW杯が厳しくなる。そこは全選手が理解している。2チームを僕らが叩かないといけない」。日本は現在1勝1敗の4位。次戦は同組で2連勝中の相手だが、本大会切符へ負けは許されない覚悟を口にした。
サウジアラビアについては「個の能力が上がってきている」と警戒する中で、自身にもヤマ場が迫っている。9月のオマーン戦では無得点に終わり、2戦目の中国戦こそ決勝点を決めたが、明らかな格下に1点のみで全盛期と比較すれば本来の力とは遠かった。
その上、今回はFW登録として前回追加招集だったオナイウが最初からメンバー入りし、負傷明けでも好調な古橋が追加招集された。これまで不動の存在として君臨してきた立場も揺るぎかねない状況でもある。
ただ、今夏に出場機会が減少していた欧州から移籍した神戸では試合が進むにつれて、本来のプレーを取り戻しつつある。9月に比べ、「コンディション的にはそこまで変わらない」としつつも、「チームでやるべきことを整理しながらなじめてきている」と手応えを得ている。2日の浦和戦では出場6試合目で待望の移籍後初得点も生まれ、代表活動へ弾みもつけた。
今回の他のFW2人と比べてもW杯に2大会出場した大迫以上の経験者はいない。「チームが勝つために自分の全てを出す。そこはぶれずにやりたい」と役割を貫く。次にゴールネットを揺らせば日本代表通算25得点で中村俊輔(横浜FC)を超え歴代単独9位。森保体制ではMF南野を抜き最多の17得点となる。
まだまだエースとして定位置の1トップは譲れない。「ピッチ内が全て。ピッチで良いパフォーマンスができるように最高の準備ができるようにしか考えていない」と大迫。結果で絶対的存在を証明し、前半戦の大一番で勝利をもたらす。