“持ってる”塩越柚歩が勝ち越し弾 三菱重工浦和、皇后杯覇者相手に白星発進

 塩越柚歩
 前半、シュートを放つ三菱重工浦和・塩越(右端)
2枚

 「WEリーグ、日テレ東京V1-2三菱重工浦和」(12日、味の素フィールド西が丘)

 日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕し、昨季なでしこ王者の三菱重工浦和は2020年度皇后杯覇者の日テレ東京Vに2-1で逆転勝ち。後半43分に日本代表FW塩越柚歩(23)が右足で決勝ゴールを決めた。

 やはり塩越は“持っていた”。1-1で迎えた後半43分、相手ゴール前の混戦でこぼれ球を拾った背番号19は「パスの選択は一切なかった」と迷わず右足を振り抜き、決勝点を右隅に突き刺した。

 6月の女子日本代表「なでしこジャパン」デビュー戦で2得点するなど国際Aマッチ3試合の出場で今夏の東京五輪代表入りをつかみ取った“シンデレラガール”が、WEリーグ開幕戦という歴史的な一戦でも輝いた。

 昨季なでしこリーグ王者の三菱重工浦和と昨年度皇后杯覇者の日テレ東京Vとの“女王対決”には2427人が詰めかけた。女子サッカー人気の定着へ「たくさんの方が感動するような、また試合を見に来たいというような面白いプレーを続けないといけない」。23歳の表情はプロの自覚に満ちていた。

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