「Ｗ杯アジア最終予選、中国０－１日本」（７日、ドーハ）

　日本がＦＷ大迫勇也（神戸）の得点を守り切り、１－０で中国に勝利した。決勝ゴールをアシストしたのはＭＦ伊東純也（ゲンク）だった。

　前半４０分。右サイドで伊東が持ち味を発揮した。ドリブルでスピードに乗ると相手ＤＦを振り切り、ゴール前にクロスを上げた。「シンプルに一対一だったので、スピードに乗って縦に仕掛けてクロスを上げるというイメージ。それがうまくいきました」。思い描いた通り、走り込んだ大迫の得点につながった。

　最終予選初戦となったオマーン戦をホームで落とし、２連敗は許されない状況だった。そのプレッシャーもある中でしっかり結果を残してみせた。「絶対勝たないといけないところで勝ち点３を取れたことは良かった」と振り返り、「守備の部分はみんな良かったと思います。切り替えの部分も速かったと思う」と手応えも口にした。

　それでも、ボールを保持し、シュート数も圧倒的に上回りながらチームは１得点のみ。伊東は「攻撃の部分ではもっと質を高められたらと思う」と課題を挙げた。

　伊東は初戦に続き、この試合でもイエローカードを受けたことで次戦のサウジアラビア戦（１０月７日）は出場停止となる。「しょうがない。イエローカードをそんなにもらうタイプではないですけど、２試合でもらってしまった。総力戦だと思うので誰が出ても勝たないといけない。しっかりそこはチームをサポートしたい」。次はピッチ外から仲間を支え、勝利を託す。