神戸・古橋、涙の移籍壮行式 ノエスタに2757人集結 イニエスタが花束贈呈
スコットランド・プレミアリーグのセルティックへの完全移籍が決定した神戸の日本代表FW古橋亨梧(26)の移籍壮行式が18日、本拠地ノエビアスタジアム神戸で開催された。サポーター2757人が詰めかけた中、三浦淳寛監督(46)、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)ら選手・スタッフも駆けつけ、初の海外挑戦となる古橋にエールを送った。
古橋は17日のC大阪戦(ヨドコウ)の前半30分に今季得点ランキングトップを独走する15ゴール目を決め、神戸でのラストゲームを終えた。移籍決定からチームを離れるまでにホームゲームが予定されていなかったこともあり、サポーターに別れを告げるため今回の壮行式が急きょ設定された。
スタジアムには予定していたゴール裏ではサポーターが収まりきらず、急きょバックスタンドも開放して、神戸のエースの船出を祝った。「みなさんや大切な仲間には言葉では表せないぐらい感謝しています。寂しいですが、セルティックに行っても頑張ります。さよならは言いません。また会いましょう」と涙をぬぐいながらあいさつした。
チームを代表してイニエスタが花束を贈呈。「今日は正直僕たちには悲しい日。亨梧という大事なチームメートがいなくなる。でも亨梧が自分の夢をかなえ、成長してヨーロッパで挑戦できることをうれしく思います。神戸、日本を代表する選手として頑張ってほしい」とエールを送った。
中大卒業後、J2岐阜でプロキャリアをスタートした古橋は18年夏に神戸に移籍し、一躍注目選手となる。イニエスタらパスの名手との連携で、持ち味のスピードと得点感覚が際立ち始め、19年には日本代表に初招集。イニエスタらが所属するマネジメント会社「Sports&Life」とも契約し、26歳にして欧州初挑戦を実現した。