MF古橋が猛アピ弾!日本4発快勝の口火 興国高ホットラインで南野弾もアシスト
「W杯アジア2次予選、日本4-1タジキスタン」(7日、パナソニックスタジアム吹田)
既にF組1位での最終予選進出を決めていた日本がタジキスタンに4-1で快勝した。MF古橋亨梧(26)=神戸=の先制後に2次予選初の失点を喫したが、MF南野拓実(26)=サウサンプトン=の予選7試合連続ゴールで勝ち越し。後半はMF橋本拳人(27)=ロストフ、MF川辺駿(25)=広島=の代表初得点で突き放すなど、最終予選への底上げが期待される代表経験の浅い選手が力を発揮した。日本は7戦全勝で勝ち点21。
代表初スタメンで期待に応えた。古橋が1ゴール1アシスト。2列目の右で先発すると、後半は左に移り、最後は1トップでプレーした。決定力、万能性を発揮し、海外組で占められる攻撃陣の一角に名乗りを上げた。
前半6分、浅野が絡んだこぼれ球に反応。左足で決めた。「初めてのスタメンで決められてうれしかった」。無観客のスタンドに向かってほえた。40分には右サイドからのクロスで南野の勝ち越し点をアシストした。南野とは大阪・興国高の同級生で同じ授業を受けた仲でもある。
試合後、南野の「このチームの力になれると強烈にアピールした」という古橋へのコメントを伝え聞くと「すごくうれしいし、心強い。お互い信頼関係が出ている」と笑顔で応じた。今後の日本代表での“ホットライン”を予感させた。
森保監督はタジキスタン戦から始まる関西3連戦で9月からの最終予選やW杯本戦へ向けたチームの底上げを掲げ国内組7人を先発に起用した。結果を出した古橋について「非常にハードワークしてくれて頭の中はめまぐるしく回っていたと思うが、よくトライしてくれた」と評価した。
9月開始の最終予選へ向け戦力の見極めは始まっている。古橋だけでなく、1アシストの山根、代表初ゴールの川辺、国際Aマッチ初出場の坂元らを試合の中で試した。「より数字を求めて、得点アシストすることで生き残っていける」と古橋。代表定着へ猛烈なアピールが続く。