J1川崎・家長が開幕弾!神奈川ダービーで2発決めた 連覇に向け白星発進

 前半、先制ゴールを決めた川崎・家長(左)=撮影・高石航平
 前半、2点目のゴールを決める(右から3人目)
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 「明治安田生命J1、川崎2-0横浜M」(26日、等々力陸上競技場)

 明治安田生命J1リーグが開幕し、2連覇を狙う川崎がFW家長昭博(34)の2得点で横浜Mに2-0で快勝して白星発進した。新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言下にある同競技場の観客は上限5千人。空席が目立つ上に声援も禁じられたままだが、両チームのプレーには4868人のサポーターから拍手が送られた。今季のJ1は史上最多の20クラブで争われ、17位以下の4チームが自動降格する。

 昨季王者の強さが際立った。川崎がFW家長の2得点で、一昨年王者との神奈川ダービーを制し、ホーム開幕戦では2012年以来の勝利を挙げた。

 Jリーグの今季初ゴールは鮮やか連係から生まれた。前半21分、右サイドでボールを受けたMF脇坂が送った浮き球のパスをDF山根がヒールで折り返し、最後はフリーとなった家長が強烈な左足ボレーを突き刺した。

 家長は前半43分にもMF田中の右クロスを頭で合わせて追加点を挙げた。「出来すぎだと思う。その他のプレーは至って普通だったが2点取れたことは良かった」。控えめに振り返ったが、18年目を迎えた34歳は円熟のプレーを随所に見せた。

 ゼロックス杯の教訓も生かした。G大阪を制した一戦では前半を2点リードで折り返しながら、後半に相手の勢いにのまれ一時は同点とされた。「いい経験になった。苦しい時間も焦れずに戦えた」と家長が語ったように、横浜Mが攻勢に出た時間帯も粘り強く無失点で耐え、2点差のまま試合を終えた。

 主将のDF谷口は「統一感を持って守備、サッカーができた」とゼロックス杯からの修正に手応えをにじませ、鬼木監督も「ゼロに抑える気持ちが伝わってきた。2-0で勝てたことを評価したい」と選手を称えた。

 今季も掲げる「1試合3得点」には届かなかったが、昨季J1最多記録の88得点を挙げた攻撃力は健在を思わせた。加えて攻守の切り替えの速さは出色で、ボールを失った瞬間に相手を囲い込む守備やFWレアンドロダミアンら最前線からの追い込みも迫力十分だった。今季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も控える。リーグとACL制覇の偉業へ、家長は「全タイトルを取らないといけない義務がある」と力を込めた。

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