MVPは柏FWオルンガ アフリカ出身初、得点王とW受賞は史上8人目

 Jリーグは22日、年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」をオンラインで開催し、最優秀選手賞には28得点で得点王に輝いたJ1柏のFWオルンガ(26)が初めて輝いた。アフリカ出身選手として初受賞。得点王とのダブル受賞は昨年のFW仲川輝人(横浜M)に続き史上8人目となった。

 オンラインで行われた会見でオルンガは「まずJリーグに感謝したい。多くのゴールを決めることができたが、それは柏レイソル関係者のおかげで実現した。柏レイソル初の得点王、アフリカ出身で初のMVPというのも光栄。私が達成することで、日本国内、海外にも良い意味で影響を与えていきたい。Jリーグはアジアの中でベストなリーグとして、もっとアフリカの選手がプレーして欲しい」と喜びを口にした。

 今季32試合で28得点。2位のFWエベラウド(鹿島)に10点差をつけて、柏所属の選手として初の得点王に輝いた。記録的な優勝を成し遂げた川崎の選手を押しのけ、7位のチームからMVPに選出された事実に、衝撃の度合いが表れている。

 18年夏に加入し、2年半が経った。「来日した時、柏レイソルはリーグの中で困難な状況に置かれていた。チーム自体が勝たなければいけない状況で、私は数試合しか出ていないが3得点を決めた。フラストレーションのたまるシーズンだったが、サポーターが信頼を寄せてくれて、責任感を持ってプレーしなければいけなかった。19年はフルシーズンの戦いでピッチ内外での学びが多かった。季節に順応しないといけないこと、日本の文化も理解していく。支えてくれるチームメートとの良い関係もあって、私の成功の物語につながった」と、感慨深そうに振り返った。

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