J1神戸 MF山口蛍が若手に異例の喝「ガムシャラさ足りない。ギラギラ感を出して」

 J1神戸は15日、次節C大阪戦(16日、ノエスタ)に向けて神戸市内で非公開の最終調整を行い、オンラインでの取材に応じたMF山口蛍(29)は若手のさらなる突き上げを求めた。

 今季は前例のない過密日程で多くの若手が出場機会を得ているが、山口は「ただ単に連戦だからターンオーバーしてチャンスを与えてもらうのか、今スタメンで出ている選手を脅かすパフォーマンスをしてチャンスを与えられるのかで全然違う」と持論を展開。「若手にはもっと『ポジションを奪ってやる』という気持ちでやってほしい。『連戦があるから待っていればチャンスが巡ってくる』という雰囲気を感じる。今の若手にはガムシャラさが足りていない。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)が始まってケガ人が出た時、本当に力を発揮できるのか、そういう時にしっかり結果を出せるように、ガムシャラにギラギラ感を出してやってほしい」と異例の注文を付けた。

 山口は今季、DF酒井高徳(29)と並んでチーム最多の17試合に出場。1471分間のプレーはチーム最長だ。MFアンドレス・イニエスタ(36)不在時には主将を務める山口にとって、前半戦17試合を終え、首位川崎と勝ち点24差の11位に沈む現状は容認できるものではない。「優勝をあきらめているとか、そういう問題ではない。試合に勝たないと始まらない。サポーターにも勝ち試合を見せられていない。本当にガムシャラにやって、ハードワークして、気持ちの込もった試合をしないと勝てない」。古巣C大阪を迎え撃つ背番号5は「勝ちたい気持ちは人一倍ある。一つ勝てば大きく流れは変わる」と決意をにじませた。

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