「明治安田生命Ｊ１、横浜Ｍ４－１札幌」（２６日、日産スタジアム）

　アジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）の関係で変則日程となった節の異なる３試合が行われ、横浜ＭはエースＦＷ仲川輝人（２８）の今季初得点などで札幌に４－１で快勝し、３連勝とした。神戸は２－２で首位の川崎と引き分けた。川崎は後半３０分にルーキーＦＷ旗手怜央（２２）のＪ１初ゴールで追いついた。鹿島はＦＣ東京に２－１で逆転勝ちし、４試合ぶり勝利。

　昨季ＭＶＰ＆得点王のストライカーに、ようやく初得点が生まれた。３－０の後半４０分、途中出場のＦＷ仲川が相手最終ラインの裏へと飛び出すと、右足で強烈なトドメの一撃。笑顔が光った。

　一躍リーグの顔となり、多くのイベントに呼ばれるなど脚光を浴びた。それだけに今季に向けては「皆さんに価値ある姿を見せないといけない」と決意を新たにしていた。だがなかなか調子は上がらず、７月下旬には右太もも裏の肉離れ。ここまで８戦無得点と苦闘が続いていた。

　この日は後半１０分からピッチへ。持ち味のスピードを生かして攻撃だけではなく、素早い帰陣で守備にも貢献した。リーグ初得点が生まれ「やっと点が取れてホッとしたし、チームの勝利に貢献できてうれしいです」と振り返った。

　チームはこれで３連勝。立ち上がりこそ不調が続いていたが「最近は自分たちがやるべきことがしっかりとできている。修正ができたと思う」。昨季王者が、ようやくエンジンがかかってきた。