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C大阪のカリスマ寮母・村野明子さんの元気メシ ちょっとした意識改革で健康な体に

 終わりが見えないコロナ禍で心身とも疲労が蓄積する上に、猛暑が続く毎日。免疫力を下げないためにも夏バテに負けない強い体を保ちたい。今回はスポーツ料理研究家でJリーグ・C大阪で寮母を務める村野明子さん(53)に、簡単なバランス食の作り方、選び方の極意を聞いた。札幌、神戸、C大阪と3チームを歴任したカリスマ的な寮母で、アスリート食のエキスパートでもある村野さんの“元気メシ”レシピも紹介する。

 アスリートの肉体を支える村野さんのレシピは、意外にも主婦感覚を生かした家庭料理だ。そのキャリアは、札幌のフロントだった夫の村野晋氏を支える形で自宅の台所から始まった。調理師の資格は得たが、あとは独学。専門的な知識は管理栄養士の力を借り、自身の感性を生かすことを心がけてきた。

 「(自分の)目とか感覚とか。選手が食べている表情などから、手探りでやってきました。言い方が合っているかわからないけど、職人ぽいのかな」

 現在はC大阪の寮生の3食を用意するだけでなく、週4回は下部組織の小学生から高校生まで約100人の練習後の食事も用意する。「時間があれば寝たい」という多忙さだが、献立は先に決めず、食材を見ることから始めるのが“村野流”。

 「(100人分の作り方は)家と同じです。冷蔵庫の中には忘れがちな物があるので、野菜を一度カウンターに出してしまいます。大根がこんなにあるけど、子どもは大根は喜ばないな。でも、カレーにしたらその喜びで、大根も食べるよねと考えます。カレーもタマネギ、にんじんなど定番の野菜じゃなくてもいい。固定概念にとらわれないことです」

 コロナ疲れや夏バテで元気が出ない人も多い。健康維持のためには野菜はたっぷり食べたいところだが、ステイホームで自炊を始めた男性も、野菜を丸ごと使い切るのはなかなか難しい。しかし、村野さんの手にかかるとキャベツ1個も飽きずに簡単に食べきることができる。コツは保存食の利用だという。

 「男性は、鮭フレークとかなめたけとか高菜漬けとか塩昆布とか、味の濃い物が好き。それとゆでただけのキャベツをまぜるだけで一品になります。ラー油や和がらしなど、冷蔵庫で普段眠っている物はたくさんありますよね。それを、実験みたいに合わせてみる。ごま油、すりおろしニンニク、塩で味を調えたナムル風や、コチュジャンを合わせたピリ辛味、塩昆布でさっと合わせて漬物風など、バリエーションは広がります。キャベツを丸ごと買って千切りキャベツをたっぷりゆでておけば、おなかいっぱい食べても罪悪感なし。他の野菜も同様で、ツナと合わせた『無限ピーマン』なんてみんなよく食べますよね」

 毎月の栄養計算はするが、あくまで「ざっくり」も村野流。汁物とご飯以外は1プレートに乗せ、栄養バランスは色で考える。

 「赤がタンパク質、緑がビタミン(野菜、フルーツ)、黄色が炭水化物、白がカルシウム、黒が鉄分と5色に分けて考え、バランスを確認します。例えば煮物とサラダがおかずなら赤と緑、ご飯は黄。残る白と黒は、自分の努力で摂取できる。黒はもずくやわかめ、白は牛乳やヨーグルトなどコンビニでも買える物。小さいチーズ1個でも足せばバランスがよくなります。ただ、牛乳をオレンジジュースにすると5色のバランスが崩れ、糖度も上がります。大げさに考えず、サラリーマンの方たちも、定食屋での副菜の選び方や飲み物の選び方の一つを変えるだけでいい。ちょっとした意識の変革から始めていけば、自然と体にいい物を選んでいくようになりますよ」

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